日々と共に、一歩ずつ前へと進む。その先にあるものとは。

塵芥毒が空を覆い、外を出歩くのに防塵スーツが必須となった世界。
そんな終末世界でも、人は一日一日を生き、生活を営み続けている。
それはここ、『純喫茶アポロ』においても同様で…。

主人公であるバイトのリンカ、柔らかな物腰のマスター。
この二人の視点から、このお話は綴られていきます。
お店の常連さんとの掛け合いや、美味しそうな料理。
穏やかに流れていくお店での日常の一方で、その合間に訪れるのはわずかな違和感。
それらに「おや?」と思いつつ、読み進めた先にあった真実とは。

足をとめ、立ち止まっても、時間は進み続けてしまう。
時に背中を押されるように、時に強く引かれるように進む日々を見送った先で待ち受ける出来事を、皆さまもぜひ体験していただきたく思います。

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