祓い屋見習いと半妖の雪女

作者 星来 香文子

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★★★ Excellent!!!

美人で頭がよくて、まさに高嶺の花とも言える少女、雪乃。そんな彼女が高校受験に失敗したのは、神のごとく推している女装コスプレイヤー、レンレンが引退したことによるショックからでした。
そのショックは高校に入学してからも抜けることなく、すっかり萎れていた雪乃。しかし同じ学校、同じクラスに、そのレンレンがいたのです。

ずっと画面越しでしか見ることができなかった最推しが目の前にいるのですから、嬉しいのは当たり前。だけどファンであるからこそ、迷惑はかけたくないということで、何も告げることなくただのクラスメイトとして接することを決意します。
しかしこの二人、元コスプレイヤーとそのファンであること以外にも、大きな秘密があったのです。

実はレンレンは、妖怪を退治する祓い屋一存の跡取り。そして雪乃は、人間と雪女との間に生まれた半妖でした。
ふとしたことからレンレンの事情を知ってしまった雪乃は、自分が雪女であることも隠し通す決意をします。これで、隠し事が二つになりました。そうなるともうできるだけ彼には近づかない方がいいのかもしれませんが、そうはいかないのがファン心。むしろ陰ながら祓い屋としての彼を助けようとするのですが、それは決して楽な道ではありません。
果たして雪乃は、自らの秘密を守りつつレンレンの力になれるのか。そして万が一バレた時、二人の関係はどうなってしまうのか。
ハラハラドキドキの妖怪ファンタジーが始まります。

★★★ Excellent!!!

雪乃は雪女の血が半分入った、半妖の女の子。
そんな彼女は、最推しの女装専門コスプレイヤー、レンレンが活動を停止したことに心を痛めていました。
しかし、高校に入ったら同じクラスにいたのですよ。憧れのレイヤー、レンレンが!

大好きな人が同じクラスにいるなんてドキドキです。
ファンであることを隠して、クラスメイトとして接しますけど、ふとしたきっかけで仲良くなって。なんて素敵な青春を送るのですかこの子達は。

しかし、事はそう上手くはいきません。実はレンレンは悪い妖怪の天敵である祓い屋の一族だったのです。
と言うことは、正体がバレたら大ピンチってことじゃないですか! せっかく仲良くなれたのに、そんなのダメです!

半妖であること、ファンであることを隠しながら、愛しのレンレンとどんどん仲良くなっちゃってください。
読者はみんな、雪乃の応援をしていますよ。

Good!

 雪女と、妖怪や霊を祓う事を生業とする家に生まれた少年とのラブコメです。

 民話や昔話に於ける異類女房の代表である雪女と、現代の象徴ともいえる動画配信者のカップルという設定も、ライトノベルに相応しい折衷と感じられます。

 難しい設定もなく、気持ちと頭をニュートラルにして読めば、登場人物の持つ感覚がストレスなく得られていく物語です。

★★★ Excellent!!!

かのロミオとジュリエットは悲劇だったけど、
こちらは安心して読める王道のラブコメでした。

非常に読みやすい文に話のテンポが良くて、
ストレスを全く感じさせない展開が素晴らしいです。

彼ら彼女らの属性、生い立ち、現在の立ち位置、
そういった設定が活かされつつ、悪目立ちしない。
ちゃんとラブコメとして楽しめる作品でした。

続きが楽しみで仕方ありません。
更新楽しみにしています。

★★★ Excellent!!!

 作品のタイトルから、難しい内容のお話なのだろうと思っていましたが、とても読みやすく面白いです。

 登場人物たちも一人ひとり個性があり、生き生きと描かれております。

 次から次へと色々なことが起こり、何が起きるのか、ワクワクそしてドキドキします。

 名前の通り禁断の恋なので、二人がどのような形で結ばれるのか、今後に期待してしまいます。

 皆さんも是非読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

主観視点の物語で、主人公の脳内がダダ漏れているのですが、その思考が最&高で、ちょっとめまいがするくらい可愛いです。

そして、そんな主人公の脳内思考を知らない周囲の人々には、とても品の良いお嬢さんに見えるよう、情景描写がとても慎重に描かれています。

物語はちょっとだけファンタジーで、主人公の見た目もファンタジックに可愛らしく「変化」するお話なのですが、その可愛らしい「見た目」は、まごうことなき、リアルな脳内描写によって象られています。

つまり「中身」が可愛いから「見た目」も輪をかけて可愛い。
ちょっとヤバイくらい可愛い。

可愛い……やばい、尊い……!!

★★★ Excellent!!!

【物語は】
主人公が、あるコスプレイヤー兼ゲーム実況者の活動休止を知り、あまりのショックにより高校受験に失敗してしまうことにより展開されていく。あらすじにもある通り、主人公は普通の”人間”ではないという事が一話でも分かっていく。間接的ではあるが、彼女がショックを受けたことにより周りが巻き込まれてしまっていた。ちょっとどころではないところが、ラブコメディであることを思わせるよい滑り出しと感じた。コメディはとても難しい分野である。最も大切なのが共感、そして伝わりやすさ。これは鈍感でも分かるくらい、わかりやすく、しかもやり過ぎくらいでないと笑えない。
「え?そこまでやる⁈」
と読み手がツッコミを入れたくなれば、その笑いは共感できているはずだ。(恐らくね)
さてこの一話で書かれているのは、主人公が受験に失敗するまでの経緯と、新たな高校にて憧れの人とリアルに出逢うまで。しかし、一ページから飛ばしてくる物語だと感じた。もちろん良い意味である。主人公の感情の激変の仕方が、派手で思わず笑ってしまう。

【物語の魅力】
主人公の感覚の違いをモチーフにしているところがとても面白い。二話では母と主人公のやり取りがあるのだが、母は娘の反応に”残念”という気持ちを向けている。それは”残念なイケメン”などと表現される類ものだと思われる。主人公は才色兼備、文武両道でありながら、行き過ぎたファンでもある。つまりオタクと呼ばれるタイプ。母は、そんな娘を理解(理解を示しているわけではない(笑))し、危ない行動に走らないように、事前に注意を促す場面も。振り切ることも可能だが、なにせ主人公は普通の人間ではない。ここから、どう行動するかによって、未来が変わってしまうこともあるだろう。
この物語は、コメディ要素はあるもののベースにドキドキする部分がある。バレたらヤバい!というような。こんなに派手に周りを、無自覚に巻… 続きを読む