モモニカココニカ

本文中に、こういう表現がある。 『私は最初から生きてなんてなかった。死んでなかっただけなんだ。』 序盤、夜に溶け込もうと生きる主人公が、夜明けを恐れるとある少女がこの言葉を胸内で…続きを読む

自分だけの世界を生み出し、周囲を巻き込みながらその内、殻に閉じこもる奇病——アリスシンドローム。彼らを治療する機関、通称アリスケースが本作の本軸、つまり舞台です。 アリスケースの…続きを読む

第二章まで読了後のレビューです。 小説の最大のキーポイントってなんだろう、と考えると色々な答えが出てくると思います。 わくわくする展開？ 怒涛の巻き返しのある数多の伏線？ うっ…続きを読む

冒頭で雰囲気だけ読んでブラバした方、戻ってきてください！ これ、最初で異物感があって胸がざらざらしますが、息をのむくらいの展開が待っているんです、ほら、戻ってきて！ 優等生的…続きを読む

はじめに、このレビューを書いたのはスローライフのスの字も知らないものでございます。 失礼ありましたら申し訳ありませぬ。 さてさて、この作品、なぜここまで評価がないのかが不思議に…続きを読む

吸血鬼の集う、ショットバー……なんて魅力的な言葉だろうか。 と思って立ち止まったそこのあなた、ちょっとだけ覗いていったらどうです？ 吸血鬼にも群像的なドラマがありましてね……お…続きを読む

第一章までのレビューになります。 令嬢ものというのは、やはり今流行りでありながらテンプレ化してしまう、大変デリケートなジャンルです。 ですがこの作品！ ライトでありながら、細…続きを読む

中を見れば、その伏線や情景描写はもちろんのこと、こちらが引き込まれざるをえないほどの描写力と細やかな心情に圧倒されるのだ。 題名はライトらしくなっているが、そこに騙されないでほ…続きを読む

この作品でついに『Vtuber』の世界に踏み込みました。 流行りであり、今ホットな話題ではありますが、やっぱりちょっと難しいと思いがち……わたしもそうでした。 ですが、これはすご…続きを読む

純文学、や文学というのはこういうことを指すのだろうなぁという印象です。 本当におこりそうで、生々しくて、それでいて胸が苦しくなるほどに愛おしい……といったらいいのか、これぞ文学で…続きを読む

ここは砂漠。 奇跡的に水のわくオアシスを拠点とし、発展してきた渇きの楽園。 数百年前に滅んだとされる「水の蜂」を主軸に、貴重であり鮮麗な水と、臨場感あふれる戦闘とともに繰り出され…続きを読む

小さなきっかけから、段々と日常に変化がおとずれる描写が巧みです。 リアリティをもちあわせた小説のうえ、それが青春エンターテイメントとなったら魅力が倍増するのはお分かりだと思います…続きを読む

はじめっから勢いのあるスタートで、ぎゃふんぎゃふん（※笑い声）いいながら読み進めました。 いろいろと破天荒で型破りな宇宙人が、複雑な心境をかかえる青年のもとへとあらわれます。 そ…続きを読む

リケジョな姉ちゃんも、もちろん魅力的ではありますが、主人公の性格がわたしの好みです。 コメディタッチで読みやすく、すらすらと物語に入っていけるところもまた魅力的。 時間があるとき…続きを読む

すごく、泣けます。 小説ではしばしば扱われる、人々にとっては不可思議な現象ともいえる「運命」。 「運命」とは、わたしたち人間の意志と関係なくおこるめぐり合わせのこと。 それを、…続きを読む

そんな、魅力的な主人公のお話です♪（おい） メンタルゴリラで腹筋崩壊させられてから、その言葉だけが頭から離れなくてこうなりましたが……あーあー！　閉じないで！ ごめんなさい。ふ…続きを読む

神話が好きなひとにも、そうでないひとにもぜひ読んでもらいたい一作です。 きっと、インド神話が基なのだろうと思いますが、その上に練られる荘厳で、なお流麗な世界には脱帽です。 さて…続きを読む

あらすじは割愛する。 この作品は、殺し屋ナイツと彼と関わる女子大生サン、そして一風変わった殺人動機をもつ依頼者たちの物語でまとめられている。 小説で描かれる殺し屋、と一口に言っ…続きを読む

ひとまず、着眼点が面白いと思います。 異世界の神殿×宝石だなんて、勝ち組決定しているようなものですよね。 そのうえ、この作品では宝石がたくさんでてきます。 どれもこれも美しい描写…続きを読む

カクヨムでも良作に出会ったと確信しています。 「裸族」を隠すために婚姻の条件を高くして、裸族であることを隠してきたメーラ。 そして、魔物との混血である、表情に乏しい辺境伯、レイヨ…続きを読む

先のレビューにも書いてありますが、ハリー・ポッターのような、オードソックスな魔術（魔法）世界でのストーリーです。 たしかに、どこか児童文学のような雰囲気も感じられます。 このス…続きを読む

美しい文体と表現力が、この世界観を支える一番の軸です。 あらすじを書くとネタバレになってしまうので書きません。 ですが、わたしが一番すごい！　と思ったのは、ひとりひとり、キャラ…続きを読む

思春期、いじめられることや、嫌な気持ちになることも多い時期です。 誰しもが経験した道でありながら、苦労する道でもありますよね。 これは、思春期につらい思いをした少女が、やさしい人…続きを読む

この物語の主人公であるランディちゃんっぽく、かっこかわいいお姉ちゃんをあらわす台詞を言ってみました。 先に謝っておきます。 わたしはほぼメカ系のものを読みませんし、なんならSFっ…続きを読む

甘すぎて胸焼けするかと思いました。切実に、爽やかでありながら重すぎる愛がある溺愛をありがとうございます。 ヒロインちゃんはポンコツですか？　はい、ポンコツです！ めっちゃくちゃポ…続きを読む

とてつもない強烈な引きからはじまる本作。 題名のとおり、カップラーメンと彼女と、猫がキーとなる。 内容をかくとあれなので読了後の気分をかくが、不思議と胸がじわりとするような余韻が…続きを読む

なぜ評価されていないのか、不思議な作品です。 しっかりとした文章、表現もゆたかでストレスなく読みすすめられます。 なにより、わたしはこの語り口の工夫にびっくりしてしまった！　そ…続きを読む

読了後がこんなに爽やかなホラーがあったでしょうか。 ホラーと爽やかさは、反対に位置していると思いきや、そうではないことが、これを読んで分かりました。 やさしく、やわらかな文体が…続きを読む

流動的にながれていく文章なので、相当アップテンポです。 先のレビューでも言われていますが、好き嫌いがわかれることはあると思います。 テンポは小説の軸となり、読者を世界へとさらう…続きを読む

ピンク髪の男爵令嬢は、妖精のような見た目のむすめ。 さてさて、そのピンク髪のセレネは湖から脱出してきたまま、夜会に乱入します。 ではみなさまの心の声を代弁してみましょう。 —…続きを読む

いじめられ、人間関係にうまく適応できなくなった白雪。 作り笑顔が日常になってしまった彼女の生活に割りこんできたのは、不良！？ 突然の「泣かす」宣言とともに、彼女の生活は不良くん…続きを読む

邦画のような、リアリティのある作品です。 淡々とした語り口と、飾り気のないシンプルな文体が、余計にミステリアスな雰囲気を倍増させます。 一番すばらしいのは、その読了後の余韻でしょ…続きを読む

ビターチョコレートなのではないか、と錯覚してしまうほどに、むずがゆくて苦しくて、でも大好きで……なんていう、甘くて苦い恋愛をしたことはあるでしょうか。 初恋がいつであれど、初々し…続きを読む

北海道を舞台とした青春群像劇、ということですが、あまりにもやさしくあたたかい日常にからむ繊細な愛情にほろりとほだされる一作です。 連作での第三部にあたるそうなのですが、前の作品を…続きを読む

素敵な設定だと思います、感情をキーにした不思議な現象。 誰も思いつかなかったであろう、斬新かつオリジナリティあふれる作品です。 魅力的なキャラが多く、ワクワクしてしまいました。…続きを読む

百合です。はじめに言っておきます、百合です。でも百合だからって言って「むり」とブラバしないでください。すっっごく面白いですから。 コミカル、アップテンポ、すっきり。 どの言葉を…続きを読む

個人的に、主人公が鈍感すぎてかわいい。 ヒロインに振り回されているのか、振り回しているのか……無自覚なのがタチ悪いけど。 スクロールの手が止まらず、最新話まで読んですごく、すごく…続きを読む

ヴァイオレンスで、グロテスクで、センブランスで、奇怪で、美しくて、綺麗な世界。 そこで戦う少女たちが、格好よくて参ってしまいました……。 特殊な世界ですが、鋭く厚みのある文体が…続きを読む

本当に、心からこの作品に出会えてよかったと思います。 詳しいことはあえて書きませんが、純文学であるからかリアリティ溢れたものでした。 わたしたちは常に愛と愛情と接しています。そ…続きを読む

まずこの作品の素晴らしいところは、その世界の壮大さ、そしてその壮大な中で現実を書ききっているところです。 ここで勘違いしないでほしいのは、世界が壮大であるから、非現実というわけで…続きを読む

　前のレビューの中にもあったように、この作品は「冷」と「熱」がすごい作品です。 　どこか淡白で、クールな感じのする文章に、時折入る炎のような、熱い描写。戦闘描写などもかっこよく、一…続きを読む

すてきなお話です。
あまくて、すっぱくて、美味しい。もしかして、恋も紅茶も、そうかもしれませんよね？

名作。
日常から非日常をうまいぐあいに書き出した、読んで字のごとく、名作。
読まない選択肢はもうない。