概要
竜人族の少年ジュキエーレは、生まれてすぐに聖女の加護を受けた。
先祖返りした姿で生まれた彼にとって、色白・猫目で美少女と見まごう外見はコンプレックスだった。
小柄で体も弱かったジュキエーレは、強い冒険者に憧れて剣の修行に励む。
しかし15歳になっても魔法が使えず、授かったギフトは「歌声魅了」。
戦闘に不向きなギフトと思われた「歌声魅了」だったが、人も魔物も操れる最強ギフトだった。
そうとは知らないパーティメンバーはジュキエーレを魔力無しの役立たずと思い込んで、パーティから抜けろと迫る。
パーティに残る条件は、一人でダンジョンに入って魔石をたくさん取ってくること。
一人でダンジョンにもぐったジュキエーレは、落とし穴を踏んで最下層まで落ちてしまう。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!魂震わす歌と共に紡がれる、一人の少年の冒険譚
一言で言い表すならば、"コミカルな描写でサクサク進む冒険譚"。
主人公のジュキエーレは、まるで女の子かと見紛うような、可愛らしい姿をした竜人族の少年。どれくらいかと言うと、女装しても違和感が全くないし、何なら実の家族にも当然の如く女装させられるレベルである。
そんな彼は歌声で相手を魅了する能力を持っている一方、何故か魔力が発動しない。それでもめげずに、憧れの冒険者を目指す彼だったが──
因みにこの"歌声で相手を魅了する能力"、滅茶苦茶強力である。広範囲MAP兵器の如く、周囲のモンスターをほぼ無力化してしまうほどに。
何処か抜けていて、それでもひたむきに進み続ける少年ジュキエーレの旅路…続きを読む - ★★★ Excellent!!!読み手を誘う、魅力的な歌声
「読んで下さった方が明るく楽しい気持ちになれる物語を目指しています」
これは作者様のプロフィール欄に書かれているお言葉なのですが、本当にその通りの御作品です。
読者に対し、「楽しんで欲しい」、「笑って欲しい」という作者様の思いが強く伝わってきます。
作者様は声楽を学ばれるためイタリアへのご留学経験があられるそうで、そのご経験が作品内からも感じられます。
登場人物達の暮らす世界から感じる空気観、荘厳な、歴史を感じさせる遺跡、潮の匂い……そして何と言っても御作品の主人公、ジュキエーレ君が歌うシーンには、神聖な美を感じます。
目を閉じれば彼の奏でる竪琴の音色、繊細で美しいタッチの歌声が聞こえて…続きを読む - ★★★ Excellent!!!荘厳なこの歌声こそ「魅せ場とるシーン」!!
大人気のこのお作品! イチオシレビューも多く、私は補足援護文をば。
今から読むのにちょっと迷うたっぷりの話数。
とても読みやすいので、読み始めたら沢山あって嬉しいな、に変わることでしょう。
この作品なぜ読みやすいのか?
それは作者さまがあえてそう書いているから!
とても博識で優秀で、仲の良い作家様のコメント欄にて小難しいことも語ってらっしゃるお方。
ですが、基本的に気さくで、他者を楽しい気持ちにさせる、サービス精神に溢れるコメントを多く拝見いたします。
そういったエンターテイナーとしての優秀な側面が、大いに作品に反映されています。
そして「本物の音楽」に実践としてとぷっ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!封印が解かれし時、少年は最強への道を歩み始める――
序章まで読んだ感想です。
本当はもう少し読んでからの方が良いかと思ったのですが、魅力は充分、他の方が書いていらっしゃいますので、私はこの辺りで微力ながら援護射撃させていただきたいと思います。
御作は「ここにこう来たらスカッとするだろうなぁ」という王道的展開と、「お? ここは他の作品とは違うテイストだなぁ」というオリジナル要素が絡み合う上質なファンタジー作品です!
主人公のジュキくんは【歌声魅了】というギフトを所持していますが、魔力はからっきしで近所のクソ坊主に馬鹿にされるところから物語が始まっていきます。
ですが、その【歌声魅了】のギフトは作者様の力も相まり、敵味方、そして読者である私た…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ギフト【歌声魅了】が紡ぐ劇場型エンターティメントファンタジー!
竜人族のハーフ、魔力なし、最弱認定、パーティーからの追放、実は……ギフト【歌声魅了】が最強のスキルという主人公。少女と見紛う容姿の彼は、実は竜の先祖がえりで――。
みんな、大好き。ハイファンタジー、ライトノベルの設定が、特盛です。
☆も1000をとっくに越て、安定の面白さを誇っています。
この物語、本当にたくさんの魅力があって。俺tueeeというよりは「俺kawaii?」って感じだし(読んだら納得してくれるはず
むしろ「ヒロインtueee系」だし(これも読んだら納得してくれる!
でも結局は、主人公最強という安定感があって。
そして敵さん達が、コミカルな面もありなぜか憎めない。
時に、…続きを読む