まずは一言。とにかくめちゃくちゃ面白かったです。
物語の舞台は、砂漠が広がり、水が貴重な世界。かつては“水の蜂”と呼ばれる種族が水を生み出す魔術を使い、人々の生活を潤していたものの、いつしかその種族は滅びたと噂されるようになった。
そんな水の蜂の謎を追う学者・チャッタは、無表情な青年・ムルと不思議な毛玉・ニョンに出会い、一緒に旅をすることに。赤髪の少年・アルガンも加わり、賑やかな旅が始まるが…?
水を使った綺麗なバトル、炎を使った派手なバトル、どちらも楽しめる本作。三人の得意分野を活かしながら、互いに刺激を受け、成長し、絆を深めていく展開が胸アツでした。
それぞれが重く大きな過去を抱えながら、ときに挫けそうになっても、仲間の存在が彼らに生きる力を与えてくれる。
とにかくめちゃくちゃ面白い、冒険バトルファンタジーの世界を、彼らとともに旅してみてください!
水の蜂。それは、自らの命から水を生み出し、渇いた大地に恵みをもたらす存在。数百年前に滅びたとされる彼らの痕跡を追うべく、三人の青年が旅を始める。一人は学者、一人は炎を司る少年、一人は寡黙な水の剣士。立場も性格も違う三人は旅を続ける中で少しずつ絆を育み、互いの幸福を心から願うようになる。果たして彼らは「水の蜂」の謎を解き明かし、渇いた大地に雨を振らせることができるのか。
この作品の魅力は何と言っても、三人の友情にあると思います。旅をする中で思いがけない互いの事情を知り、それゆえに関係が危ぶまれることもあるのですが、最後には元に戻ってより絆を深めていく。戦闘場面では互いを守るために懸命に戦い、時には自分が傷を負ってでも仲間を助けようとする。そんな彼らの姿は胸を打ち、少年漫画的熱さを感じさせてくれます。
もう一つの見所が迫力ある戦闘描写。本作に登場する属性は水と炎であり、戦闘場面ではこれらを駆使した攻防が活き活きと描かれます。時には同じ属性同士が戦うこともあり、炎の同士の攻防は熱を、水同士の攻防は美しさを感じさせてくれます。まるで目の前で戦闘が繰り広げられているような描写の数々に魅入ってしまい、ページをタップする手が止まらないこと請け合いです。
そんな三人の冒険にはマスコットキャラクターが登場します。その名もニョン。名前だけではどんな生き物か全くわかりませんが、その実体はモフモフの毛玉。その手触りがどんなものか、ぜひ登場人物の感想を聞いてあげてみてください。
時にほのぼの、時にシリアス。だけど最後には希望がある。そんな魅力あふれる王道ファンタジーを、ぜひ体験してみてください。
舞台は砂漠、涸れた世界に水をもたらす〈水の蜂〉という種族の謎を追い求める異世界ファンタジー。
魔法を使う者、秘術を使う者、剣を使う者、戦うすべを持たない者……さまざまな人や生き物がリアリティをもって描写される。この苛酷な世界に翻弄され、互いに手を取り合い、力と知恵を絞って生き抜いてゆく。
〈水の蜂〉の生き残りであるらしい青年ムルは、戦う力を持ちながらもどこか儚げで、それは〈水の蜂〉という種族そのものの儚さを強く印象付ける。
共に旅をする元気な少年アルガンは勿論、美人だが戦いとは無縁の学者チャッタよりも、時に頼りなく浮世離れして見える彼。戦闘になると無類の強さを発揮するのに、どうして「そう」なのだろうか……
その謎が明かされる時。
この世界の生命が育んだ、力強い「願い」の結末を目撃してほしい。
本作は、3人の若者が『水の蜂』という水の恵みをもたらす絶滅種を求めて砂漠の国を旅する物語です。
街やダンジョンの探索に、バトルに、『水の蜂』をめぐる謎、そして友情。
安定感あるファンタジー描写が、読む人を自然に冒険の旅へと連れ出してくれます。
街から街へと流れては、新たな人々と出会って情報を得て、事件が起きれば解決に当たる。まるで古き良きRPGのようなワクワク感を味わうことができます。
何よりもの見どころは、メインの3人の生き様です。
『水の蜂』の学者であるチャッタ、珍しい炎の力を使うアルガン、そして『水の蜂』の生き残りであるらしいムル。
生まれも育ちも違う3人は、それぞれに傷や迷いを抱えています。そこに加えて謎のもふもふ・ニョンが、癒しを与えてくれます。
初めのうちはどことなく足並みの揃わなかった彼らが、心を通じ合わせ、与えられた運命を乗り越え、真に大切なものを見出していく流れが非常に熱い。
3人の信念が収束するように、『水の蜂』を、世界を救う展開へと向かうクライマックスは圧巻です。
希望あふれるラストシーンが、あたたかな感動の余韻を残します。
幅広い読者の方が楽しめる物語だと思います。面白かったです!
広大な砂漠の国には、水を生み出し与える「水の蜂」と呼ばれた種族がいた。
今はいないとされる水の蜂を追う三人。
彼らは旅先で人々と触れ合いながら、世界を見る。
厳しい世界の中にある心優しい彼らの旅は、確かに何かを紡いでいく。
個性的な三人だけでなく、旅先で出会う人のやさしさ、想い。
苦しむことがあっても、諦めるばかりではなく、心が温かくなる旅路。
息をのむようなバトルや見惚れるようなハイファンタジー世界の中で、確かに彼らの歩みを感じられる物語です。
魅力的なキャラクター・謎・広い世界。
ふっとページを開けばするりと入り込める美しい時間を、どうぞ経験してみてください。
こちらの作品は、雨が降らない砂漠の世界を舞台にしたファンタジー作品です。
「水の蜂」という、謎めいた種族を追い、男性主人公3人と小さなモフモフが旅をする物語です。
それぞれの友情、バトル、そして謎を追うミステリー、まさしく王道の少年漫画という雰囲気です。
随所で視点が切り替わりながら進んでいきます。
女性の登場人物も数人出てきますが、過去も含めて恋愛描写は一切なく、とても珍しい作品なのではないかなと思います。
その点を含め、純粋に主人公たちの信念や想いにスポットを当て、その流れで話が進んでいくので、3人をかなり堪能できる作品ではないかなと思います。
3人の中から、きっと推しが見つかるはず。
ちなみに私はムル推しです!
そしてラストで一気に明かされるすべての謎に読者の皆さんも驚かされるはずです。
心地よいラストへ向かって、ぜひこの砂漠の世界を堪能ください!
舞台となる砂漠の国には、かつて“水の蜂”と呼ばれた種族が存在した。彼らは水を生み出し、人々に与えていたとされるが、およそ百年前に滅びたと伝えられている――。
そんな“水の蜂”の痕跡を追う旅人たちは、学者である麗人に、生意気な少年、美しい瞳を持つ無口な少年、そして、モフモフの毛玉(?)。ちょっと不思議で個性的なパーティは、出会った人々の心を少しだけ明るい方向へ導きながら、さまざまな人たちの思惑が絡んだ旅路を進んでいきます。
彼らが向かう先に、どんな景色が待ち受けているのか、今後も続きを楽しく追っていきたいと思います。
砂漠を旅しながら、様々な人と出会い、
様々な事件に巻き込まれつつ、
主人公たちそれぞれが謎を究明していくという王道な冒険ファンタジーです。
本当に、冒険に必要なロマン!謎!アクション!がぎっしり詰まってます。
この作品でやはりキーポイントなのは、砂漠において一番重要な「水」。そして、その「水」を生み出せる滅びた謎に包まれた種族「水の蜂」。
作品タイトルである「水の蜂」の謎は、一つ情報が出るたびに深まっていくのが面白いです。
そして、この作品の面白いところは、やはり個性的な主人公三人の活躍です。
普段はとてもやりとりがコミカルで、美形なズッコケ三人組感が強いですが、いざ戦いが始まれば華麗なるアクションや頭脳戦が!
勿論それだけではなく、
それぞれ個人の事情というものもかなり深く練られており、エピソードが明かされるたびに胸がぎゅっとなります。
ここは本編を是非読んでいただき、
胸がギュッてなってほしいです。
まだまだ私も読み途中ですが
完結まで一緒に砂漠を旅していきたい、
素敵な作品です。
砂漠が舞台のファンタジー。それだけでも興味をひく本作には、とうの昔に絶滅したと言われる「水の蜂」にまつわる謎を解き明かしていく物語でもあります。
謎を解き明かす旅に出るのは、すっごい美人の(でも男性)水の蜂に魅せられた学者チャッタ。
砂漠という舞台ですべてを燃やし尽くす炎を操る、アルガン。
何を考えてるのか感情のわかりにくい、でも一番キーマン的なムル。
三者三様、見た目も性格も見事に違うキャラの書き分けがとってもお上手!
町から町へ、水の蜂の遺跡なんかを巡りつつ、水を配分する教会の後ろ暗さもちらほら見えてきて、彼らの旅がどんな道を辿っていくのか読者も気になるところ。
というか、もう「砂漠」と「水の蜂」というワードが魅力的すぎでしょう!
タイトルにもなっていますが、この短い「水の蜂」という単語だけでどういう話なのか凄く興味をそそられるって凄くないですか!?
少しでも気になったそこのあなた!
広大な砂漠に隠された「水の蜂」の秘密を、彼らと一緒に解き明かしに行きませんか!?
髪の手入れさえ「とぅるとぅる」にしておけば、ムルには絶対気に入られるはず!
(本編を読むことで、この意味がわかることでしょう…)
水の蜂。
美しくて神秘的な名前を持つその種族は、もうずいぶん昔に滅びたとされていた。しかし、その話には謎がたくさんあって。そんな種族の痕跡を追うために旅する者たちが居た。
水の蜂の美しさに魅せられた学者。
深くフードを被る不思議な少年。
無口で行動の読めない青年。
こちらも謎が多い三人組で、乾いたこの世界の旅をする。彼らの旅の行き着く先には……
キャラクター達が躍るように戦う戦闘描写は圧巻です。そして、過去と今を繋げる伏線の数々にドキドキが止まりません。
この物語には個性豊かな方々がたくさん登場しますが、個人的に好きなのはムルさん。彼の独特の雰囲気と言いますか、個性的な感性と言い回しも好みです。そしてなんといっても彼の謎めいた強さも魅力の一つ。まだまだ他にも彼の魅力はあるのですが、それは読んでからのお楽しみということで。
どうぞあなたもこの物語に魅せられてみませんか?おすすめです!
まず、この世界観に惹かれました。異世界ファンタジーは数あれど、砂漠の国を旅する三人組+謎生物を主人公に据えた作品は、他にないのではないかと。
もうこれだけで新しい物語とお薦めできる点でもあるのですが、登場人物も個性派揃い。それぞれ登場時に受けたイメージと、話が進むにしたがって明らかになる彼らの過去のギャップがとても印象に残ります。
旅をしながら「水の蜂」について調べて行くうちに、現在水を分配している側に不穏なところが見え隠れ。水の蜂は本当に滅んでいるのか、何故彼らはいなくなったのか、気づけば主人公の一人である歴史オタクの学者チャッタのごとく、ふむふむあの遺跡画があったという事は…などと分析をはじめてしまいそうに。
キャラクターの魅力はバトルシーンでも発揮されるので、ぜひ章単位での一気読みを楽しんで欲しい作品です。