概要
そこから時が経ち、現在は2025年秋。
信州の山奥で渉影二は弓を引く。
そこで何かえも言えぬ奇妙な現象が身体を襲い、世界が彼を軸に変化する。
過去に戻った末に手に入れるものとは……
主人公の主観と第三者から見る客観の二視点で物語を進めていきます。
初めて書いた作品なので暖かい目で読んでいただければと思います。
時間がありましたら是非お読みください。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!大切な人のために時間を使いたいと思わせてくれる、青春ラブストーリー!
長野のとある高校で弓道を頑張る影二は、学校のマドンナ・桜奈(おうな)と付き合っています。
その桜奈が死ぬ運命にあることを知り、何度もタイムリープを繰り返すたびに彼女を救おうとあがきます。
タイムリープを示唆する映像が浮かぶときに、的に矢が中(あた)る音が重なるのが印象的な作品です。
何度も絶望の淵に立ちながら、彼は「ある一つの決断」を下します。
桜奈と一緒に旅するシーンもあるのですが、ロードムービーを見ているかのようで、私はとても好きだなと思いました。
タイムリープものなのでSF要素もありますが、内容は青春ラブストーリー。
「有限である時間を、大切な人のために使いたい」と日々思っ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ミステリーなのか、ホラーなのか……
タイムリープで、本当は死んでしまう運命の彼女を救う……という恋愛物語なのですが一筋縄では行きません。
読んでいるうちにこれは恋愛ミステリーなのか、或いはホラーなのか?と感じさせる『え!』や、『え?』や、『ええ……』があり、私は実際第四章の一節で『え?』と声を出してしまいました。
個人的な見解なのですが、四章のその先は何か怖いものを見ているような気持ちになりました。この出口を見失ったような感覚は、意図的に演出しているなら恐るべき手腕だと感じます。
(作者様の意図と違ったらすみません)
次が気になって思わずページをめくる感覚があります。
そんな謎の魅力ある作品です。 - ★★★ Excellent!!!「既存の文学」に飽きた人へオススメ「新しい文学」へ挑戦した前衛的な作品
はっきりって前衛的な作品ですので「好き・嫌い」は分かれると思います。ただ、私は好きです。確かに「視点」や「人称」、「場面」の変化が速いので戸惑うことはありますが、それは「物語のミステリー」を深める為の仕掛けなのです。
この小説を「好き」になるか、どうかはここ次第だと思います。叙述トリックが好きな人には「間違いなく」オススメ。作者の至る所に張り巡らされた伏線を存分に堪能することができます。
ただ、ストーリーの美しさとか、流れとかを遵守することを尊いと感じる人はツライかなぁ。私は、いいと思うんですけどね、こういう挑戦があったからこそ、文学は発展してきたので、新しい文学を模索している「チ…続きを読む