崩れていく子供達の、地を這うような愛の物語。
【完結】退屈な『普通』な日々に、彼女は突然やってきた。
長い黒髪はもったいないくらいぐちゃぐちゃで、制服のシャツもくしゃくしゃ。リボンさえまともにつけられてないし、射抜くような瞳は何を見てるのかさえ分からない。
そう。彼女には、『普通』は通用しないんだ。
読めない彼女の行動に翻弄されていくうちに、僕の『普通』はいつの間にか崩れていて……。
君の為に、僕の為に、僕らが選ぶ道は──。
これは『普通』になれなかった僕らの異常なラブ・ストーリー。
※主人公への過度な暴力・理不尽描写(逆リョナ?)有り/不慣れなので配慮足りない点ある可能性あります。その場合はすみません、直せれば修正します/なろう等に実験的な転載有り/現在修正中の為主人公の弟の名前が前半『さく』、後半『さち』になっていますが同一人物です。
※以下電撃大賞用のあらすじ(重大なネタバレあり)※
これはまっすぐな愛で追い詰められた2人の、健気な生き様の物語。
主人公、小野寺しきの日常は退屈なものだった。
日常が掻き乱されるのを酷く嫌う事は、それに日常からの脱却を期待してしまうのが嫌だから。
そんな時、一人の異質な転校生が現れる。
彼女の名前は黒木れい。
しきはれいのお世話係として傍に居るうちに、段々と彼女の異常性に惹かれていく。
が、それが恋だと分かった途端、れいは打って変わって暴力的な一面を見せ始める。
頬を叩き、傷口を抉り、腹を蹴り……。
しきは次第にそんな事をされても、むしろどんどん深みにハマっていく自分に気づく。
そんな時しきは彼女の父親と会い、れいが酷い家庭環境にある事をその口からハッキリと告げられる。
しきはれいを助けようと家を出て2人で暮らす事になるが、上手くは続かない。
れいの父親が訪ねて来たのだ。
れいはしきの「好き」の言葉で何とか父親を拒絶出来て、2人はその場から逃げ出す。
辿り着いたのは、優しい人々の暮らす港町。
だけど、そんな所でも2人は上手く暮らせなかった。
きっとこの世界には居場所が無い。
そう思った2人は手を繋いで崖から飛び降りた。
……一転、場面は白い天井に変わる。
しきは生き延びていた。
れいの事を全て忘れて。
どうしても思い出せない人の存在に混乱しながらも、しきは彼女が居なければ向き合わなかった人々に、彼女が居なくなった今、向き合う事が出来た。
一方、れいの心境もまた明らかになる。
彼女は自分が居なければしきは幸せになれると思い、自分の命を人質に自分を忘れるようにしきに言い聞かせていたのだ。
でも、2人は巡り合う。
しきは、れいに生きるように願った。
それは彼女にとってどれほど辛い事かも分かっていた。
でも、ちゃんと会いたい。
しきの説得で、ふと彼の涙を拭う為なら生きてもいいと思ったれいは、やがてしきと再会を果たす。
もう二度と、離れないように。
(2章までしきの一人称のみ、3章は漢字タイトル:しきの一人称・ひらがなタイトル:れいの一人称)
おすすめレビュー
小説情報
正しくなんかない君の愛へ
センセイ @rei-000
参加した自主企画イベント
- 仄暗い作品募集中 終了・2023年8月31日終了
- 【U-18限定】カクヨム甲子園・前夜祭【編集者も読みます】 終了・2023年7月13日終了
- アニメだ! アニメ化して欲しいのです! その為に愛の★と♥を! 終了・2023年6月5日終了
- 第1回:悲しい雰囲気の恋愛小説のための本棚 終了・2023年5月31日終了
- 【読者様に捧ぐ】2023年開始★100以上で勢いの有る新作【本棚】 終了・2023年4月30日終了
- 【変態かも知れない作品の棚】 終了・2023年4月2日終了
- 【読み専歓迎】歪な本棚【非万人向け上等】 終了・2023年4月1日終了
- レビューを書いて欲しい方、募集中です! 終了・2023年3月30日終了
- ◆退廃的な小説【現代web小説界の日陰シリーズ1】 終了・2023年3月30日終了
- 一度は読んでほしい! 自信作の集合部屋 終了・2023年3月27日終了
- 読み合い企画 皆で気持ちよくなろう。 終了・2023年3月20日終了
- マジの駄目出しといいところと定期的に読んでくれる人に来てほしい 終了・2023年3月24日終了
- 不安と不満と主人公たち(条件必読) 終了・2023年3月28日終了
- 読み専の方も大歓迎!読み合って気に入った作品の作者を応援しよう! 終了・2023年3月12日終了
- 【新しい満足を】隠れた作品に光を当てる本棚 the 23th【貴方に届ける】 終了・2023年3月10日終了
- 文芸産業廃棄物 終了・2023年3月3日終了
- 可哀想は可愛い! 歪んだ可愛いが並べられる本棚 終了・2023年4月2日終了