『日常』が普通じゃなくなっても、君さえいれば。

冒頭で雰囲気だけ読んでブラバした方、戻ってきてください!

これ、最初で異物感があって胸がざらざらしますが、息をのむくらいの展開が待っているんです、ほら、戻ってきて!


優等生的なポジションを獲得していながら、ちょっとドライな心情をもつ「しき」。
そして、ある日彼のクラスにやってきた『日常』に馴染まない美少女「れい」。

彼らの歪んで、切なくて、でも読んでいる側からするとぞわっとするような、不快感のある愛のカタチ。

彼らが下す決断に、やはりな……とため息がもれつつ、でも彼らの、胸を裂かれんばかりの愛の形に今生きている世界を見直すきっかけをもらう、一作です。

先のレビューの方もおっしゃっていましたように、これはまぎれもなくなかなかの問題作です。

けれども彼らに魅せされる世界は、きっと誰もが見たことがある『日常』。でもきっと『日常ではない』。

その曖昧な掛け違いからなる違和感の数々に、ぜひ魅了されてくださいませ!

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