人が自分の内側の世界に引きこもってしまう奇病「アリス・シンドローム」。この病の恐ろしいところは、患者に触れた者がすべて、その患者の内的宇宙に飲み込まれ、その奥底に存在する患者、すなわちアリスによって殺されてしまうことだ。
だが、その奇病を治療するため、異能力者「不思議の国」たちによって編成された救命チームが存在する。その名もアリスケース。それが本作のタイトルである。
アリスケースは、患者の内的宇宙にダイブし、その世界に隠れている患者、すなわちアリスを見つけ出し、その世界を破壊するのだ。
気づいたときアリス世界に飲み込まれていた緋東結紀は、「不思議の国」によって助け出され、そのままアリスケースに所属することになる。
どうやら彼には、特殊な能力「異質のアリス」があるらしいのだ。
人が内的宇宙に引き籠る奇病と、それを治療するために、そのインナーユニバースへダイブする治療チームがかっこいいです。しかも、イケメンぞろい。
また、その不思議な精神世界で、コアであるアリスを捜索する展開も熱い。
果たして彼らは、その精神世界の核に到達し、その心の闇を解きほぐすことができるのか?
自分だけの世界を生み出し、周囲を巻き込みながらその内、殻に閉じこもる奇病——アリスシンドローム。彼らを治療する機関、通称アリスケースが本作の本軸、つまり舞台です。
アリスケースのなかにいるのが、治療者の人々。
主人公は治療者としてアリスケースに身を置くことになるのですが——実は、主人公は《異質のアリス》なのです。
……という、なんともワクワクゾクゾクしてやまない奇病をテーマにした、治療ドラマ(!)なのですが。
少しずつ謎を解くような、小さい扉を何枚も開いていくような感覚がまさに不思議の国のアリスさながら。
淡々とした語り口とともにつづられる、謎多きアリスシンドロームの世界へ。
ぜひ、ご一読ください。
治療者たちを「不思議の国」、アリス専門治療機関、通称アリスケース、アリス世界を生み出して周囲を巻き込んで殻に閉じこもってしまう奇病をアリスシンドロームと言う——。
この設定だけでもう格好いい。
不思議な国のアリスが好きだと、さらに強く惹かれてしまうのではないでしょうか。
主人公・結紀は突然治療者として目覚め、アリス専門治療機関、通称アリスケースに籍を置くことになりますが、どうやら拒否はできないらしい。
そんな結紀が目覚めた能力は、異質のアリス。
ほら!もう!格好いい!!ゾクゾクしてしまう!!
まだ11話までしか読めていませんが、スリルのある展開、個性的な仲間たちの存在、アリス世界の謎と攻略……この先の物語も期待できそうな面白さです!
気になる方、是非、一緒にこの物語を追いかけませんか!?