この物語は、クロニアというどこまでも真っ直ぐでどこまでもお人好しで、どこまでもどこまでも優しい少年と、個性豊かな、けれどしっかりと優しさや強さを抱く仲間達の、美しくて儚くて、暖かな物語です。
毎度毎度、紡がれた物語の暖かさに涙します。それとは別に、日常を過ごす皆さんのコミカルな面もくすっと笑えて暖かな気持ちになります。
柔らかくて優しくて、とても綺麗な一人称の文章が魅力的で、読んでいるこちらの胸を強く打って揺さぶってきます!
私達の心さえも救ってくれる、優しくて暖かくて、美しい物語。どうか、皆様も是非御一読下さいませ!
【ひとまず第3章まで読んで書かせてもらってます】
※ネタバレはなし。追いついたらまた更新予定。
いろいろあるのですが、読んでて一番思ったのは「登場人物が全員主役級!」ということです!
個性際立っているのもそうなのですが、それぞれの主観視点も丁寧に描かれていて、一つの物語のはずが複数の物語を一気に読んでいる感じがします!
主人公が転生者という設定もよく活かされているし、最強クラスに強いのに事務職希望なのも親しみ深くて良いです。
無鉄砲に突っ込むタイプではなく、きちんと命を大事にしているからこそ、ピンチのときに「頑張って!」と応援したくなるような主人公です!
紹介文では「一話あたりが重め……」とありますが、内容は濃いけど文章が読みやすいのでスラスラ読めると個人的には思います!
いったいどんな結末を迎えるのかとても楽しみです!
タイトルを見たときは、流行りの転生モノと言いましょうか、力を得た主人公が、切った張ったの大活躍する話を想像して読み始めました。
はじめに言ってしまうと、違わないけど違うんです!(力説)
主人公は確かに強いです。
ですが、「他の人が束になっても敵わない脅威相手に、最後に出てきて単独でワンパン解決」、みたいなのはほぼありません。
ちゃんとステップを踏み、前後の流れを汲んだ展開が描かれます。なので流れに説得感があります。
そもそも人格のイニシアチブは転生先>転生元なので、その点においても異世界転生系のテンプレと一線を画してます。
世界観や魔法の設定等、見るべき箇所は多々ありますが、個人的には転生者の扱いが抜群です。
転生者は魔力が強い等メリットもあるんですけど、ある種の悲しい業も、途中から背負っていくことになります。
転生者として生まれたことに、明確に向き合いながら生きていく感じになるのですが、そこがある種の悲壮感というか、物語のシリアスを深みを持たせてます。
そんな主人公に寄り添うヒロインがお二人。
ラブ分多めの優秀な幼馴染、純真で健気な小動物系ヒロインのダブル体制です。
二人とも主人公に並び立とうと、とにかく頑張ります。
作中はキャラの心情部分にも多分にスポットが当てられるので、その愛情や献身がすごく伝わってきます。
設定や舞台背景の説明が丁寧なのもグッドです。
「その件について、こういうパターンはどうなるの?」みたいな読んでて出てくる疑問にも、ちゃんと対応が書かれているので、展開につっかえずに読み進められます。
その上でクドくなく、過不足なく描かれているので情景に深みが増しています。シリアスながらも軽快さも感じさせる物語とマッチしてますね。
少し歯応えのある異世界ファンタジーをお探しの方には、是非ともお読み頂きたい作品です。
第二章まで読了後のレビューです。
小説の最大のキーポイントってなんだろう、と考えると色々な答えが出てくると思います。
わくわくする展開?
怒涛の巻き返しのある数多の伏線?
うっとりするほど綺麗で、引きこまれてしまう文章?
ええ、どれも正解だとは思いますが、模範解答は「キャラがどれだけ魅力的か」なのだと私は思うのです。
その点、この作品はとても突出しています。
キャラが濃い! きらきらしてて素敵! その上カッコいい! なんて、そろそろ怒られてください(?)って思うくらいです。
ぜひぜひ、この作品であなたの「推し」を見つけてください。
最新58話まで拝読してのレビューです。
率直に言って、もっと★が増えて当然の作品です。評価されなさすぎと言いますか、もっと多くの方の目に触れて欲しい作品です。
本作の魅力は、全ての登場キャラにあります。各々が個性豊かで、生き生きとしていて、しっかり立っているということですね。
主人公は前世の記憶を持つ転生者で16歳の少年です。彼はギルドで冒険者ではなく、事務員になりたくて試験を受けるのですが、色々あって炎を操る魔導士最上級の称号「紅炎」を授かってしまいます。
そうなると、当然平穏な生活は期待できるわけもなく、早速戦闘メインで狩り出されてしまいます。
バトル要素はあるものの、それがメインではないので派手さはそこまでありません。それでも、彼や彼を取り巻く様々なキャラ、もっぱら女の子たちですが、との交流を通して人生を前向きに歩んでいく、そんな快活な冒険物語です。
視点が常に主人公ではなく、それぞれの主要キャラの目を通しても描かれています。そうすると読みにくいのか? いえ、そんなことは全くありません。
とても読みやすく、迷う心配もありません。言葉のセレクトが巧みというのもあります。
物語はまだまだこれからです。生きることにこだわる彼らは、無事に人生を謳歌できるのか。ぜひ読んでみてください!
めちゃくちゃ読みやすい入りでした。インパクトではなく物語で読ませる作品です。
1章では主人公と女の子二人という構成になるのですが、個性が確立しているので視線がブレずに流れを把握できるのですらすら読み進められます!
凶悪な力を持つ主人公ですが、パーティを組んだ相手を尊重、そして協力するという真摯な姿勢を見せるとても魅力的なキャラとして描かれています。
ヒロインの女の子も活発な美少女でありながら、健気に努力する好感度があがる以外の要素がないという素敵ヒロインです。
さらにもう一人の女の子が引っ込み思案でありながらも、前に進む意思を見せる等、どれほどじっくり練ったのかわからないほど、相性の良い組み合わせに見えます!
物語としても主人公の力頼りとするわけではなく、交渉等の場面では他のキャラに活躍させる等、自然な流れで仲間の大切さが説かれており展開に対する飽きを感じさせませんでした。
1章段階ではあらすじにも追いついていないようなので、これから先の展開も楽しみに読ませて頂きます!