重い。だけど、確かな純愛がそこにはある。

ただ、興味が湧いたと言うだけだった”その人”への思い。でも、少しずつ、着実に引き込まれていく。彼女にそれがわかってもらえなかったとしても。愛する人のためだったら彼女以外(自分も含めて)はどうなったって構わない。
そこまで彼女に執着する主人公の純愛と、周りの人々の心情にも丁寧な描写がされており、とても完成度が高く、作り込みの細かな作品です。それこそ、もはやこれは二人の歩むラブコメではなく、少年と少女、そしてその周りを取り巻く人々の群像劇と言えるのではないかと言うレベルに。そしてそれが72話にまとまり切っているのが凄すぎます!
また自分は、今話題のアニメ、推しの子のedに使用されている、女王蜂のメフィストを先日聞いた時に真っ先にこの小説の事が思い出されました。それほどまでに深く印象を受けた作品です。(この機会にレビューを1から書き直したほどです。)
ともかく、語り尽くす事がまず不可能なレベルに、深い作品です。まずは読んでみてください。止まらなくなる事、間違いなしです!

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