異世界に呼ばれたメイアの仕事は、宝石を採掘・加工してジュエリーを宝石神殿に奉納すること。
宝石神殿で活き活きと暮らすメイアの姿に、読んでいるこちらも幸せな気持ちになります。
メイアを支えるのは、女神の分身である少女コパリュスと、幻獣のムーン。
彼女達の家族のようなやりとりに、心がほんわかと温かくなりました。
メイアは宝石神殿のレベルを上げていくことになるのですが、その過程でメイア自身のスキルもレベルアップしていきます。
レベルアップによって神殿に変化が現れたり、できることが増えていったり・・・。その様子が育成ゲームのようでとてもワクワクします!
「宝石神殿、行ってみたい!」と思いながら読んでいます。
ブラック企業に勤めるメイアは宝石神殿で宝石作りをする事になった。
宝石神殿は存続の危機にあり、レベルを上げなければ危機を脱することが出来ない。
メイアは鉱物を発掘し、加工し、素敵なジュエリーを作り上げ神殿の危機を救う。
宝石を作るごとにメイアのレベルも上がり、扱える石が増え、技術も上がる。ジュエリーを作れば神殿のレベルも上がり、生活が豊かになる。
メイアはコパリュスという少女と、幻獣フェンリルのムーンと一緒に、神殿での日常を積み重ねていく。
ジュエリーの描写が見事で、女子はぜったいときめくはずです。箱庭系のゲームを進めていくように、ほんわかと幸せな日常が積み重なっていく様は、心癒やされます。
ほのぼのとした物語がお好きな方におすすめです。
宝石を愛する人なら一気に引き込まれてしまう本作。とにかく、作者の「宝石愛」が読んでてすごく気持ちい一作です。登場人物や都市名なんかも「なんとなく」宝石をもじった名前が多いですしねw
なんていうんですかね。ゲームっぽい雰囲気の一作ではあるですよ。宝石を捧げていって、神殿を修復して、レベルを上げていくみたいな。マインクラフトみたいな味付けの話ではあるんですが、私のお勧めするのは、そういう世界観ではないんですよ。
私が「この作品」で注目してほしいのは「作者さま」の「行間」とかから滲み出る「宝石愛」。これにこそ「注目」してほしいんです。
このお話、宝石が絡む部分になると、急に文章が生き生きし始めて、本当に作者さまが楽しく物語を書いてくるんだなってのが伝わってくるんですよ。読者さまには「是非」それを感じながら読んで欲しいです。ほんと「ニヤニヤ」が止まらなくなりますよ。
作者さまの「宝石愛」にシンクロして、作者と一緒に「物語を楽しむ」感じのこの小説。私は、この物語を読んでると、となりで「一冊」の本を作者と一緒に見ているような錯覚を覚えます。本当に最高の雰囲気の一作だと私は思います!
場所は問わないということが実感できる物語です。
宝石を主題として展開されるストーリーになっていますが、同時に成長物語でもあります。
バトル等は主人公自身も嫌っており、宝石に関する知識全振りなので、その点も安心して見られるのが良です!
初期の段階からレベルが上がるごとに神殿が修復されていったり、新たな鉱石を採掘や加工できたりとやり込み系のゲームに通じるおもしろさを感じました!
読んだ所まででは、宝石の神殿で動きはありませんが、話の流れからすると外に広がる世界にも視野が広がっていきそうな期待感があります。
ゆる系でありながら、やり込み系要素も兼ね備えたほのぼのライフ。この先の展開にも期待してのレビューとなりました!