このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(42文字)
とてつもない強烈な引きからはじまる本作。題名のとおり、カップラーメンと彼女と、猫がキーとなる。内容をかくとあれなので読了後の気分をかくが、不思議と胸がじわりとするような余韻がこころを襲うだろう。せひ、ご一読をば。
私は、中島敦が凄い好きでして、この小説は「山月記」に雰囲気が似ています。ただ、語り掛けてくるテーマは全然違うのですけどね。 1話完結の短編なので、あまり書くとネタバレになってしまいますので、多くは書きませんが、「山月記」のような読了感でもなく、「一炊の夢(邯鄲の夢)」のような読了感でもなく、とにかく不思議な読了感に包まれる一作です。 5000字程度ですので、よろしければ目を通してみてもらえませんか?