伊藤東京

まだ一章しか読んでいませんが、渾身の出来というほどストーリーが巧みな短編小説でした。 起承転結、それぞれに意味ある話が書かれていて、その点と点がしっかりと線で結ばれていました。 こ…続きを読む

　この作者独特の文体が確立されていて、読んでいて引き込まれました。 　作品に引き込まれたというよりも、この作者が作り出す話の流れ方や表現にです。 　読んでいて、突出して光るものを作…続きを読む

　春の陽光の暖かさや、季節の香り、彼の汗の描写から伝わってくる熱が少し籠る図書館の様子など、五感に訴えた表現で更に作品に入り込めて楽しめました。

　美しい文章と聞くと、小難しいながらもキラキラと光っているような言葉や表現が多く使われている文章を考えます。 　しかし、この短編小説は気取った言葉や表現を使わず、簡潔な言葉でありな…続きを読む

　オチを読んでからまた読み返しました。 　すると、作者の細かく緻密な伏線が様々なところに書かれていて、読後の満足感が大きかったです。 　短い文章でこんなにスケールの大きいミステリー…続きを読む

　過去、現在、未来が一度に存在しているような不思議な物語の展開と、断片的に紹介される記憶の欠片が不思議な世界へと誘われます。 　まるでAndy WeirのThe Eggを読んでいる…続きを読む

　目に浮かぶ景色が美しく、雰囲気に飲み込まれた作品でした。 　梅の香りが漂ってきそうな描写と、梅色の反射光が部屋を満たしそうな雰囲気作りが素敵でした！ 　短い文章で充分な読後の満足…続きを読む

　異世界料理の本や異世界スローライフ好きは絶対に楽しめると思います！
　短編なので読みやすいですが、連載して長編になったらいいのにと思うくらい世界観が気に入りました！

　読み始めてからすぐに物語に引き込まれました。まだ最後まで読めていませんが、最後まで読む前に書籍版を買って、読み直し完結まで読もうかと思います。 　それほど緻密な設定が施された作品…続きを読む

　読んでいる時、短編小説新人賞を受賞された都の錦さんのパッチワークを想起させられました。 　青暗いベランダに二人、夜空の下で夜景の光を見ている様子が目に浮かびます。小説のクライマッ…続きを読む

ささくれというお題から、読了後にこんなに満足させてくれる作品を作れてしまうなんて驚きです。

初めはあまり仲の良くない夫婦の話かと思いましたが、最後まで読んでみて、そうだったのかと騙されました。
特に美味しいカルボナーラが作れるようになった理由が面白かったです。