概要
あした死ぬために、今日は食べる――。人生を諦めた人のための終末ごはん。
屠殺人に恋した姫、皇帝の身代わりになった兵士、王の陵墓を祀る巫女、人質として囚われた王女…。
歴史の興亡の中を生きる主人公たちが、美味しい料理を食べて死ぬファンタジー。
中華風、西洋風、中東風、和風など、古今東西の様々な献立のお話が入ってます。
※noteなどにも掲載しています。
※章ごとに独立した短編で一話完結の掌編もあります。各章はこんな感じの内容です。
1.羊肉のすいとん 中華風/HL
2.肉団子入りスープ 中世ヨーロッパ風/百合
掌編1.鶏のおぼろ豆腐風 中華風/HL
3.卵の入ったお粥 中華風/HL
4.厚焼きの卵料理 中世ヨーロッパ風/男主人公
5.揚げ魚の甘酢あんかけ 中華風/男主人公
6.牛骨の煮込み料理 アジアン風
掌編2.シナモン入りクッキー 第一次世界大戦風
歴史の興亡の中を生きる主人公たちが、美味しい料理を食べて死ぬファンタジー。
中華風、西洋風、中東風、和風など、古今東西の様々な献立のお話が入ってます。
※noteなどにも掲載しています。
※章ごとに独立した短編で一話完結の掌編もあります。各章はこんな感じの内容です。
1.羊肉のすいとん 中華風/HL
2.肉団子入りスープ 中世ヨーロッパ風/百合
掌編1.鶏のおぼろ豆腐風 中華風/HL
3.卵の入ったお粥 中華風/HL
4.厚焼きの卵料理 中世ヨーロッパ風/男主人公
5.揚げ魚の甘酢あんかけ 中華風/男主人公
6.牛骨の煮込み料理 アジアン風
掌編2.シナモン入りクッキー 第一次世界大戦風
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!生きているかぎり、いつかは死をむかえるけれども
死と食を掛け合わせたダークファンタジー。
あらすじを書こうとすると、暗い内容になってしまします。
ただ、食事と料理の描写に力をいれて、シリアスな部分を軽く書いているので、「悲惨で読み続けられない!」と、途中で挫折する心配はないかと思います。
修道女と偽聖女と肉団子スープの話は「読みやすかった」です。
淡々と書かれているおかげで、ヘンに感情移入せずに読むことができます。
それでも処刑や戦争等で死ぬのは……と抵抗を感じるなら、第五話の巫女の話をおすすめします。
飢餓に苦しむ人、餌には困らないが最後は殺される生贄の牛、料理をふるまわれる既に死んでいる人を通して「食」について考えなおす内容となっ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あした必ず死ぬとわかっている人々の、《最後の晩餐》を集めた短編集
楽しみにしていた名瀬口にぼし先生の新作は、明日死ぬとわかっていても、今日、食べることをやめられない《人間の業》に、限りなくストレートに切り込んだ作品でした。
ファンタジー世界の《食》にスポットを当てた作品はありがちですが、この作品の風変わりな点は、登場人物たちがはやいところで明日、あるいは早晩、種々様々な理由によって《死ぬ》と確定しているところ。
人種も性別も、職業も身分も様々な死者たちに、必ずあったはずの《最後の晩餐》。それらの風景を、感情を、においや音を、短編集という形で切り取ることで、読者は「彼らが最後に何を、どんな風に食べたのか?」という薄暗い好奇心を思うさま満たすことができるので…続きを読む