実里晶

短編小説集です。 とても落ち着いた内容で、全編にわたってなんとなく古い家の、セピア色のにおいを感じます。とくに最後の二話はモチーフとストーリーが密に関連しあっていて好きでした。 …続きを読む

楽しみにしていた名瀬口にぼし先生の新作は、明日死ぬとわかっていても、今日、食べることをやめられない《人間の業》に、限りなくストレートに切り込んだ作品でした。 ファンタジー世界の《…続きを読む

他のレビューを読んだところ、少年が戦う、とか王道、という文字が踊っていて、どちらかというと少年ジャンプ的なノリを想像していたのですが、いざ開いてみると『妖怪やあやかしが起こす奇妙な…続きを読む

書店に並ぶとしたらおそらくライトノベルに分類される本作品ですが、独特な世界観と語り口が魅力です。 物語は博士と呼ばれる狂気の魔術師と、髪の毛の色で呼ばれるホムンクルスたちを中心にす…続きを読む

魔女がカエルの姿にされた王子の呪いを解くため、カエル王子に心からのキスをくれる乙女を探しに行く童話調の世界観のお話です。王子はその相手を伴侶と考えているため、まさに婚活。 いろんな…続きを読む

流行りの「異世界召喚」を逆手にとった小説です。主人公はごく普通の冴えないおっさん。とくに趣味もなく張り合いのない毎日を送っていた彼が、異世界召喚を真剣に考えるサークル「異世界召喚予…続きを読む

完結おめでとうございます。 圧倒的なラストシーン、そしてエピローグまでキッチリ読ませていただきました。 本格的なあらすじと「補陀落渡海」の五文字がタグに入っているのを見て、絶対読…続きを読む

晩御飯をたっぷり食べてから挑みましたが、だめでした。読んだあと、おなかがすきました。完敗です。 とにかく食事シーンの描写が美しく、おいしそうです。それほど一品一品に執着して描写し…続きを読む

書道家どうしの命を賭けた《筆勝負》。 敗北が意味するもの、それ即ち、死――。 ……というトンデモ時空の書道家の話。 デッドオアアライブ！ シンプル！ しかし誰もが時世の句を…続きを読む

『まるで私の身体じゃないみたい……（正解）！！』 というフレーズにやられて読み始めました。 なんかいろいろおかしい（誉め言葉）小説です。 あらすじを読んだ印象から、普通の女子高…続きを読む

毎日、更新を楽しみにしている作品です。 将棋がわからないので大丈夫かな～と心配でしたが楽しめました。 主人公のノリが完全に関西のオッサンで、 勢いに流されながら楽しく読んでいます…続きを読む

人はいかにして孤独に陥るのか？ 人間の自己犠牲や善性は憎悪と切り離されたものではなく、 むしろ深く結びついているのだということを突き詰めた短編のように思いました。 最期の瞬間まで…続きを読む

いつか絶対来るだろう、来てくれたらいいなと思っていた異世界転移者ですが、こういう形で誕生するとは……。（伝達ミスをしてしまいすみませんでした。） 視点の切り替えが鮮やかで美しいで…続きを読む

笑いました。 けっこう慎ましやかな感性をお持ちの魔王様と、 雑でなんだろう……この……爆発力ぅ……ですかね？　勢いがすごすぎる勇者様のコメディ作品です……。 魔王様がひたすらかわ…続きを読む

手記の形を取っている読み物って、わくわくします。 革表紙の手帳に、意味深に挟んでおきたくなるような短編です。 続きを読むのが恐ろしいような、楽しみなような……。 内容は間違いなく…続きを読む

それはのんきな企画主がマグニフィセントセブンなんか見て、「ガトリング砲め……」とか唸ってたときのことでした。 一日の終わりに企画を覗いたら、なんと一番乗りの小説が到着しているではあ…続きを読む

昔話調のお寿司小説です。 「このお話、ネタが奇抜だから（寿司だけに）ちゃんとオチないんじゃないの？」とか思いながら読んでいたら、ちゃんと昔話風に落ちました。ナメてかかってました。…続きを読む

どちらかというとコミカルな「寿司」という材料にくたびれた現代人の魂を搭載することで一気にホラーの雰囲気に……。 ところどころにちりばめられた作者のユーモアがそれに拍車をかけてるよう…続きを読む

読めばわかります。 ネタかなと思いきや小説として意外としっかりしてて、少し腹が立ちます。 きっと心のどこかにトショケンのためにレビューを書こうとする浅ましい気持ちがあったからで…続きを読む

物語と、言葉によって浮かび上がる情景、全てが美しい。 まるでひとつの美術品のような小説です。 次々に紡がれる文章を追って読んでいると、作者が抱えている豊かな色彩が、風景が、頭の中…続きを読む

本屋に行って時代小説の棚から一冊引き抜いて買って来たんじゃないか、と思ってしまうほどクオリティの高い忍者小説です。本格派です。公式レビューがついたところを見てみたい、と思うのは自分…続きを読む

人からオススメされて、プロローグに足を踏み入れました。 序章だけでこんなに引き込まれた物語は、カクヨムでははじめてです。 『徳がエネルギーになる世界』……このシンプルな着眼点から…続きを読む

罪深い面白さとでもいうのでしょうか。 巧みな構成で一部の読者を大爆笑させつつ、さらに一部の身に覚えがある読者をどん底まで突き落としてくるという、卓越した作者のセンスが光る勇者物語で…続きを読む

読み終わったあとの素直な気持ちは「面白い、続きが読みたい」でした。 冒険者の現実的な側面（主にお金の）を描いたとても興味深い小説です。ファンタジー系TRPGをプレイしているせいも…続きを読む

ぷしゅう、というかわいい音にやられてしまいました。 鈴の優しい性格が物語の雰囲気にとてもよくあっていて、読んでいると癒されます。食事のちょっとした描写も、おいしそうでお腹がすいてし…続きを読む

キャッチー過ぎる第一話です。
あまりの衝撃にレビューを書かずにはいられませんでした。
ここからどう展開していくのか楽しみです。

SFでもありファンタジーでもある不思議な世界観で、少年漫画的なストーリーが展開します。アクションも多めです。 ヒロインがかわいく、なんだかんだ主人公との関係が発展していったりする…続きを読む