かつては自分もJKでしたが、あの頃の自分達にとっての常識は大人から見ると普通ではなかったのかもな……と昔を偲びつつ、日々進化するJKってすごいな……と感嘆の吐息を漏らしました。笑いすぎてままならなくなった呼吸の合間に。
いやー、イマドキの女子高生ってすごいですね!
まず、強面の猛将に憑依転生しても周りの猛者達と違和感なく話せるコミュ力の高さ。
会話と地の文との落差に、風邪を引きそうになりました。
また反復学習もしっかりしているから、状況判断にも鋭く過酷な戦いを生き抜くだけの戦闘力も備えています。
流行にも敏感なので、お髭を可愛くアレンジしてオシャレするだけでなく、敵の剣筋を覚えるのも得意だったりしますし、ピュアなハートのパワーで剣を折ることだってできます。
普通の女子高生だって……いや、普通の女子高生だからこそ、猛将としてやっていけるんだ!と勇気をいただきました。
何を言ってるのかわからないかもしれませんが、タイトルに騙されたと思って読んでみてください。
騙された!と笑いながら悶絶する羽目になりますから……。
EMS腹筋マシンなんかより強度の高い腹筋運動にもなりますので、ダイエットに悩む現役JKの皆様、猛将のような逞しい腹筋を手に入れたい方は是非ご一読ください。
女子高生がいきなり戦場のど真ん中に転生して、無事で居られるはずがない。私もそう思っていた時期がありました。
でも私、間違ってたんです。そんな乱世でも、普通の女子高生にできることがあるんですね!
序盤からすごいパワー(物理)の迸る展開に圧倒されました。
ただの女子高生でも、これまで学んできたことを最大限に活かせば、生まれながらの猛将みたいになれるんです! これは本当にすごいことだと思います。
そして乙女のみんなが気になることだと思うけど、タイトルにもある「ハーレム」。これもちゃんとあるから安心してください!
だって彼女の周り、偉丈夫ばっかりなんだもん。
ちょっと絵的には【作画・原哲夫】みたいなおっさんずラブだけど、中身は花も恥じらう女子高生だから!
憑依している猛将と義で結ばれた強いおじさまとか、ちょっとイジワルなイケメンとか、可愛いショタ皇帝とか、よりどりみどり♡
さぁあなたも、この女子高生と一緒に!
お馬さんに跨って、迎え討つ敵を巨大な槍で根こそぎ薙ぎ払い、この戦場に嵐を起こそっ☆
「この発想は無かった!」
……成井露丸は吐血して倒れた。
カクヨムコン4の異世界ファンタジー部門の中で燦然と輝く綺羅星と、僕はそう、この作品のことを評するでしょう。
女子高生が異世界に転生したら、三国志っぽい世界で猛将になってるってどないやねん。それは、まぁ、いいんだけど、地の文は女子高生のままなんやけど、会話文が完璧に猛将やないか。
テクニカルには地の文と会話文のキャラズレを徹底的に利用した作品。
それをサラリと成立させる、筆者の筆力の高さよ……!
そして、読者の頭の中に疑問符が浮かび続け、画面を追う目が鳴門のように渦巻く中、徐々に浮かび上がる疑念。
「あれ……? 『女子高生』ってそういうモノだっけ?」
完全な新種コメディに、バトルの爽快感も乗っかって、どこに行くのか、猛将転生!!!
2019年2月2日現在、カクヨムコン4規定の十万字に達しておらず、筆者は猛将執筆で戦っておられると、聞き及びます。ぜひとも、その戦に勝利され、本作が、カクヨムコンの歴史に名を刻む、綺羅星たらんことを!!!!!
女子高生、万歳ッッッ!!!!
『まるで私の身体じゃないみたい……(正解)!!』
というフレーズにやられて読み始めました。
なんかいろいろおかしい(誉め言葉)小説です。
あらすじを読んだ印象から、普通の女子高生が異世界転生するドタバタコメディかな? 猛将になっちゃった女子高生がすれ違いコントみたいになんだかんだ上手いことやってく系かな? ……って思うじゃないですかぁ、普通はそう思うじゃないですかぁ~~!
どうか、皆さん、読んでください。
いい意味で裏切られて、爆笑すること間違いなしです。
まだ序盤ですので、これから読む方のために詳しいことは控えますが、自分は開幕1ページ目から読者の予想の斜め上をロケットエンジンフルスロットル爆速で飛びぬけていくその勢い、そしてなんでも「女子高生」という魔法の言葉で片づけていくその姿勢に惚れました。
とにかくテンポがよくて読みやすく、小ネタの挟み方に作者さんのセンスの良さが光って見えます。
この勢いでカクヨムコンを走り抜けていってほしい、そんな作品でした。
面白かったです!