思いのほか、おっさん!

流行りの「異世界召喚」を逆手にとった小説です。主人公はごく普通の冴えないおっさん。とくに趣味もなく張り合いのない毎日を送っていた彼が、異世界召喚を真剣に考えるサークル「異世界召喚予備軍」に入り、生き甲斐を見いだしていくヒューマンドラマが展開していきます。

それにしても、主人公をはじめ出てくるおっさんたちが本当におっさん。口癖やセリフ回しが実際にいそうですし、それでいて「ドラマだったら、俳優はあの人だよな~」と想像がふくらむほどキャラとして魅力的です。
話運びも安定していて、何より無駄のない文章でかなり読ませてきます。文句なくおもしろい。

ここからはレビューというより個人の感想ですが、唯一の高校生、加護野くんがみんなに絵をみせるシーンは胸が熱くなりました。感動です。
本当に、続きが気になる作品です。
どうもありがとうございました。

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