銃と少女と異国の旅路

作者 名瀬口にぼし

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★★★ Excellent!!!

しっかりと練り込まれた繊細な描写に息を飲みました。心理描写も丁寧で深く深く読み進めることが出来ます。ファンタジーですが戦争というリアルな点に着目しているため現実的に考えさせてくださる部分も多く、余計に深く心に浸透する内容でした。
ただ戦争というテーマですが、全体的に重苦しいわけではなく、とてつもなく美味しそうな食事描写や広がる素晴らしい風景や異文化交流が描かれ、ワクワクと楽しくなります。また主人公の想いのあり方が強く、そこも物語に引き込まれる最高に熱い部分でした!
この圧巻させられるファンタジーの広大さは是非にご自分の目で確かめてください。

★★ Very Good!!

 異世界ファンタジーの世界観で描かれていますが、現代社会にも通じるテーマ性を感じました。
 北欧風の風景や美味しそうな食事、旅の情景などの描写に心が奪われます。勿論戦闘シーンなどもあってドキドキしますが、でも一番印象に残ったのは「戦争とは何か」と言うこと。戦いの必要性とその矛盾を、個性ある登場人物の言動で見事に語られています。

 読んでいて楽しいし、いろいろと考えさせられ、心にズシンっとくるお話しです。是非、読んでみて下さい。

★★★ Excellent!!!

真っ先に感じたのは心理、情景共に丁寧に描写されているということ。
その丁寧な描写が、特別な力を持たない主人公とあわさって、読み手に強い没入感を味あわせてくれます。


テーマとしては「戦争」という重たいモノ。
ですがそれを食事シーンだったり、異国での旅模様で中和している辺りは見事です。
読み応えもありつつ、重たくなり過ぎないバランス感覚が絶妙ですね。


大長編!という訳では無いので手に取りやすいかと思います。
気になった方は是非。

★★★ Excellent!!!

晩御飯をたっぷり食べてから挑みましたが、だめでした。読んだあと、おなかがすきました。完敗です。

とにかく食事シーンの描写が美しく、おいしそうです。それほど一品一品に執着して描写しているわけではないのに登場する食べ物に興味が湧くのはなぜでしょう。また立ち寄る宿や村のそれぞれになんともいえない旅情があり、シャラーレフの瞳を通して異国の地に想いを馳せる自分がいました。

でもこれ、戦争の話なんですよね。

物語は主人公の抱いた決意と背負った使命によって展開します。彼女の道行きは常に戦争と、不穏な未来の影がさしているのです。
しかし主人公のまなざしは、常にその大きなテーマに向けられているわけではなく、おいしそうなごはんや、異国の文化というミクロな部分にも向けられている。
その両極端ともいえる要素の対比がこのお話の醍醐味であり、ページをめくる原動力にもなっていました。
うーん、すばらしく見事な構成です。

またキャラクターがそれぞれ立っていて好感がもてました。
主人公がかわいらしく、頼もしくて個性的な美形な男性キャラクターも登場します。(個人的にサームが好きです。)

とにかく言いたいことは、大変面白いお話だったということです。
数多あるカクヨム小説の中から、この作品を見つけられて幸せです。
影ながら主人公の旅を見守らせてください。
どうもありがとうございました。