概要
が、大日本書道展にて前代未聞の無様を晒してしまう。かくなるうえは切腹してお詫びをと覚悟を決める毅山に、父であり師でもある花川範村は言い放つ。
「書道とは死ぬことと見つけたり! この父の言葉の意味を探す旅に出よ!」
「分かった! ちょっと死んでくる!」
かくして父の言葉をまともに理解しようとしない毅山の、死に場所を求めて全国を旅する奇妙な人生が始まった!
書道を題材にしていますが、何も考えずに楽しめるおバカなコメディです。どうかお気楽に楽しんでください、真面目な話は期待しちゃ駄目だ、マジで。
毎日夕方6時更新。どうぞよろしくお願いします!
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!カクヨムコンとは交流する場所だったはず。
私、カクヨムコン4の参加者でして、自分の事で精一杯で他の作者さんの小説を読んでいなかったんですよ。で、カクヨムコン4が終わって「他の作家さんの小説はどんなかな~」と読んだのがこちらです。
カクヨムって書いて読む場だったはずなのに、書くばかりで読んでなかったんですね。しかも書道というお堅い世界の話だからと食わず嫌いで放置してました。
書道をこれほどまでにコミカルかつアクション満載で小説にした作品は初めて読みました。今まで読まず勿体ない事をしたと後悔しています。
書道に興味が無い方&書道を知らない方はぜひ読んでみてください。そして、実際に書道をしている方もしくは書道家は大きな気持ちを持って…続きを読む - ★★★ Excellent!!!これを読めば書道がわかる!(※効果には個人差があります)
まずタイトルがズルい。嫌が応にも「葉隠」の有名な一文を想起させる。
そしてキャッチコピーだ。ただの五文字で「それってどういうこと!?」とこちらの関心を掴んでくる。
なるほど、これが書道の力なのか……(※フォントです)。
そんなわけで読み始めた本作、ご想像の通り基本的にギャグ作品である。ギャグ以外であってたまるか。
たまにシリアスなシーンになることもあるが、行間にはしっかり笑いの刺客が潜んでいる。毎話必ず一回は思わず声を上げてツッコミを入れざるを得ない場面が出てくる。早々に「これは通勤電車で読んではいけないやつだ」と判じた私は正しかった。
そして肝心の内容だが、てっきり判官筆で殴り合うのか…続きを読む - ★★★ Excellent!!!我が書は己の人生なり
バカバカしいからこそ、書が持つ一瞬の輝きが浮き彫りになったような気もします。
『書道は昔から十秒あれば一点書けると言われている』
確かにそうなんですよね。
芸術でありながら躍動感にあふれ、その一瞬に人生をかける。
読み終わって「書道以外に当てはまるものは無いんじゃないか」と思ってしまうくらい、どっぷりハマってしまいました。
実は自分の母は書道の先生をやっておりまして、子供の頃から墨汁を一切使わせてもらえず、嫌な思い出しかないんですよ、書道には。
それは一生消えることはなく、書も書いてみようとは思いませんが、ちょっとだけいいやつに見えてきました。書道ってやつが。 - ★★★ Excellent!!!この書は死にたがり書道バカが巻き起こす世代を超えた戦いである。
作品の簡単な説明はあらすじを見て頂ければ分かると思うのですが、本作、是非第1話を読んで頂きたい。書道とか難しそうだし、興味ないです。とか言わないで読んで欲しい。後悔しますから。
読まなかった事を。
難しくない。寧ろ、こっちの想定の二百倍ぐらいふわっとした書道バトルが繰り広げられるのである。
書道バトルで死ぬ?どういう事?
本当にどういう事だよって思います。
私の中ではぴゅーと吹くジャガーさんのコメディテイストでミスター味っ子が展開されている感覚に近いです。(笛バトル的な)
第1話の完成度の高さは短編として出しても遜色無いコメディ。寧ろ私は一話の完成度が高過ぎて、二話目を読むのが怖か…続きを読む - ★★★ Excellent!!!どいつもこいつも愛しき書道バカばかり。
これは書道に命を賭けた"漢"の物語。
このように表現すると書道を題材にした熱血スポ根的小説に聞こえるが、この作品は違う。いや実際熱血ではあるんだけれども、一味違うのは本当に命を賭けちゃっている点。本作は『筆勝負』という、その場で書を書いて優劣を判定する1対1の競技を主軸に進められます。主人公は流れ筆として全国を流浪中、何度も『筆勝負』を挑まれます。
この『筆勝負』が突っ込みどころ満載で、かつ当人達は大真面目なのが笑いを誘う。いわゆるシリアスな笑いです。因みに敗者は自害しなければならない決まりですが、それを本気にしているのは主人公ぐらいなのでとっても安心。
『筆勝負』なるヘンテコ競技を見…続きを読む - ★★★ Excellent!!!いや待って書道で死なないで! みんなで総ツッコミの新ジャンルコメディ!
書道。
それは剣道・弓道・柔道とならぶ日本の武道の一。現代日本の公教育の現場でも、精神と肉体の鍛錬のために保健体育科の正式科目として採用されている。しかし、そのあまりに過酷な競技性のため、専門家の中でも書道ばかりは必修競技から外すべし、との声も上がっている。
わけはない。わけはないのだ。
でも、この作品を拝読すると、なんかこういうこと言いたくなっちゃうんだもの。
最初からぶっ飛んだスタートで、どこまで飛ぶのかと思ったら、もうクライマックスになると怒涛の「なんでもあり」で笑えるやら突っ込みたいやら突っ込む元気も奪われるやら笑えるやら……うんとにかく面白かったです!
笑って笑って笑える書道…続きを読む - ★★★ Excellent!!!書道に命を賭けた男の生き様を見よ! みたいな話じゃないよー
理由(わけ)あって大日本書道倶楽部を追われた主人公・花川毅山(はなかわ きざん)は、『流れ筆』となって全国を回り、命を賭けた『筆勝負』を繰り返して、己が死に場所を探していた。
訪れる土地土地で次々と現れる強敵・難敵を、奇想天外・奇妙奇天烈な『書』で、毅山は打ち破っていく。
こう書くと、いわゆる熱い『書道バトル物』かと思われる諸兄もいるかも知れないが、さにあらず。
あの『滋賀県民の野望withPK 』で諸兄の度肝を抜いた作者氏が、そんな普通の『書道バトル物』を描くはずがない!
真相は、諸兄の目で直に確かめて欲しい。
そして、諸兄のツッコミスキルを存分に発揮して欲しい。