この書は死にたがり書道バカが巻き起こす世代を超えた戦いである。

作品の簡単な説明はあらすじを見て頂ければ分かると思うのですが、本作、是非第1話を読んで頂きたい。書道とか難しそうだし、興味ないです。とか言わないで読んで欲しい。後悔しますから。

読まなかった事を。

難しくない。寧ろ、こっちの想定の二百倍ぐらいふわっとした書道バトルが繰り広げられるのである。

書道バトルで死ぬ?どういう事?
本当にどういう事だよって思います。

私の中ではぴゅーと吹くジャガーさんのコメディテイストでミスター味っ子が展開されている感覚に近いです。(笛バトル的な)

第1話の完成度の高さは短編として出しても遜色無いコメディ。寧ろ私は一話の完成度が高過ぎて、二話目を読むのが怖かったです。選考期間終了間際に読んでゴメンなさい。

そして書道協会、水墨画協会、茶道協会などあらゆる方面に全方位射撃のぶっとんだ内容で、書籍化したら怒られるレベルですが……不思議と嫌な感じはしません。コメディなので許して貰えそうです。

主人公の書道への強迫観念からくる歪みっぷりもさることながら、周りの人物像達もなかなかに曲者揃い。

ぽやっとした書道真剣勝負、対戦者同士はまさに命を賭けて戦いを繰り広げるのだ。

刮目せよ、これが書道と見つけたり?(仮)
アナタのツッコミはきっと間に合わない。

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