ホラー小説に《欲しい》要素が全部詰まっている。

完結おめでとうございます。
圧倒的なラストシーン、そしてエピローグまでキッチリ読ませていただきました。

本格的なあらすじと「補陀落渡海」の五文字がタグに入っているのを見て、絶対読もう! とフォローし、ページを開いてからは怒涛の勢いで一気読みしてしまいました。

内容については他の方のレビュー通りなので省略しますが、とにかくディテールの作りこみが凄い。巷のウェブ小説はえてして何もかもを簡略化しがちなのですが、この小説ではいっさい手を抜いているところがありません。

まず登場人物の背景がしっかりしています。何気ない行動や、語られる時代背景に「主人公たちが学術調査に来た大学院生である」ということが納得できるリアリティがあります。日子島の怪しげな生態系やそこに潜むモノたちのバックボーンについて語られる内容も、作者さんがしっかり情報収集して(あるいは持ち前の知識を活用して)書き込まれているのがわかるのです。

おかげさまで、世界観に招かれた一読者として安心して物語の進行を登場人物の手にゆだね、彼らの知識や行動に純粋に驚いたりハラハラしたりできました。

脱出不可能な孤島、ホラー作品として魅力的なテーマ、超常のものへの畏怖、人間のどろどろした感情――。ホラー小説のいいところがガッツリ盛り込まれた物語、心ゆくまで堪能しました。

非常に面白かったです。
どうもありがとうございました。

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