概要
ある日、身体が透明になった。それでも、朝は来る
ハルキ。村上春樹が嫌いで、ハッピーエンドが好きな私の恋人。
フユキ。死んだ兄の名前で、物悲しい終わりが好きな普通の社会人。
これはある朝透明になってしまった私と、その恋人であるハルキ。
それらを取り巻く人々の愛にまつわる話だ。
スピンオフ始めました→ https://kakuyomu.jp/works/16818622172184969573
フユキ。死んだ兄の名前で、物悲しい終わりが好きな普通の社会人。
これはある朝透明になってしまった私と、その恋人であるハルキ。
それらを取り巻く人々の愛にまつわる話だ。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!いつかは押し流されて、消えていってしまう感情の備忘録
ある日、フユキという女性が透明になった。
そんな不思議な『事実』が物語の窓になって、透明になっちゃった女性の心のうちや、そのとき彼女を取りまいている人々のことが語られていく、群像劇的作品です。
物語に刺激的な展開やオチはなく、淡々と進んでいきます。
とくに登場人物の心の中の動きを丹念に追いかけていて、非常にあざやかだと感じました。それも、記憶に残って数年後数十年後もハッキリ思い出せるような激しい感情ではなくて、もしかしたら過去に自分もそういうことを感じていたかもしれないけれど、今はすっかり忘れてしまったような、名前もつけなかったような感情のことです。
世界の中に、『人がひとり透明人間…続きを読む