黄昏のブッシャリオン

作者 碌星らせん

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224人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

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 どことない忍スレみを感じる。


 シリアスなストーリーと奇妙なワードの数々が独特の世界観を創り出し、読むものを引き込んでいく見事なワザマエ・・・。


 つまりはとても面白いです。

★★★ Excellent!!!

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マニ車を回せば徳が積める。

ならば徳エネルギーを注入すればマニ車が回りそのシステムを取り込んだギアなどの機構を組みあわせて作られた機械を用いて食糧生産や公共事業など世のため人のための仕事をすれば更に徳が積まれることになり一つの永久機関が此処に構築される。
とても合理的で、今までありそうでなかった世界観…だかしかし。
マニ車を回せば徳は積めるのは真だけど徳エネルギーを注入すればマニ車が回る命題は逆か或いは裏であり必ずしも真とは限らない。
そもそもマニ車は逆回転してるから当然ながら何らかのリスクなどの裏の面はあるわけで…

徳力学も熱力学第二法則を打ち破れる訳ではない。

憎い!私は熱力学第二法則が憎い!
現在は一瞬のうちに過去になり、誰もが何時かは死に、運命は人知を超えて荒れ狂う!
それが当然だと言わんばかりに、人々を嘲笑う!そんな熱力学第二法則を激しく憎む!

そんな運命に立ち向かう叛逆者達が描く徳パンク物語

まだ全部は読んでませんが佛理学や徳力学、分子生佛学とかのパワワードがその内に出るかもしれない

★★★ Excellent!!!

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ところどころ見られる既存の単語の無理なカタカナ語化だとか、日本文化の意図的な誤解釈に基づく世界観などは有名な某ネット小説を思い起こさせるものがある。
しかしながら、所詮は先駆者の粗製な模造品であると決め付けて本作を読み始めると、その偏見は良い方向で裏切られることは間違いない。
文明の崩壊と黄昏の時代で細々と生きる人々、世界の継承権を争う得体の知れない超常の勢力たち、そして人類の再興を目指す者、ポストアポカリプスものの面白さの全てを余す事無く詰め込んだある意味"教科書的"とも言える王道の世界観。そしてその世界でそれぞれの意思や背景を抱え込んで生きる人々の群像劇は「早く続きを」と思わず言わせるだけの魅力にあふれている。
そして各所にちりばめられた仏教的要素は、一見奇をてらった一発屋のアイデアに見せかけて作品世界の根幹にかかわってくる重要な要素で、作中でのさまざまな展開や主人公達が置かれている境遇にまで余す事無く活用されている点に感嘆のため息を禁じえない。

個人的な不満点は、まずどちらかと言えばハードに構築された世界観に対して作品の展開が順風満帆すぎるきらいがある。本気で「この先どうなるんだろう?」と思わせる展開をまだ見ていない点。
次に、地名やところどころに登場する用語に関して、どこか躊躇いというか、ふざけ切れていない感じが拭えないのがある点。仏教由来の造語等はこの世界によく馴染んでいるが、地名などは今からでももっとふざけまくって遊んでも良いのではないかと思う。

★★★ Excellent!!!

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『徳エネルギー』の発展によって、これまでにない発展を遂げた人類社会。

だが『徳カリプス』が起こったことにより人類文明は崩壊。
生き残った人々は徳エネルギーを求め即身仏を漁って暮らしていた……。

まるで変な薬をキメてしまったかのようなあらすじ紹介だが、全て事実である。
こうした設定が尖っている作品は、尖っている分「出落ち」っぽくなりがちなのだが、そんなことはないのがこの作品である。

「第一部」では荒廃した都市で、採掘屋を営むガンジーとクーカイが物語を牽引していくが、「第二部」では、寺院都市にて得度兵器と戦う覚醒者・肆捌空海が中心人物になったりと、「部」が切り替わるごとに主人公と舞台が移り変わり、様々な角度から物語が語られることで、話が進むにつれて徐々に世界の秘密が明らかになっていく、ストーリー構成はただの色物で終わらない凄みを感じさせてくれる。

作中で頻出する見知らぬ単語に関しては、作者がTIPsでしっかりと解説してくれているので、興味を持った人は恐れることなく新たな世界を覗いていってほしい。

(必読!カクヨムで見つけたおすすめ5作品/文=柿崎 憲)

★★★ Excellent!!!

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世界の有り様を買えた「徳エネルギー」
人はそのエネルギーを使い、無尽蔵とも言えるほどに成長し続けた。
しかし、世界はその徳の力で滅びた。強制的に人を昇天(解脱)してしまうほどに徳が集まってしまったのだ。

そして世界は荒廃し、その更に後からこの物語は始まる。
非常に長い話にはなるが、キッチリと主人公やその目線が分かりとても読みやすい。そして最初は「徳パンク」なんてネタなのだろうと思っていたが、思った以上に世界についての考察や徳エネルギー、得度兵器(徳エネルギーを原動力とする兵器)についてが書かれていた。未知とも言える「徳」と言う物を様々な視点から描く作品。

一度少しだけでもいいので、時間のあるときに呼んでみると、もしかしたらあなたも「功徳を詰める」かもしれない。

★★★ Excellent!!!

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第二部までは非常に面白かったです。
どうでもいい話ですが、ぼくも仏教ファンタジーとか書いてみたことがあって、それよりは遥かに面白い小説に仕上がってると思います。

ただ、やはり、徳エネルギーがなぜ発生するのかの理論付けですが、ぼくはこんな妄想をしました。
もし仮に人類を高度な知的生命体が管理しているとして、その知的生命体は善良なものに無条件でエネルギーを与えるのではないかと。
高度な知的生命体の考える善悪の判断はおそらく現代哲学でも、現代仏教学でもまちがっており、理解不能なものが高次のエネルギーを与えられるのではないかと考えます。

★★★ Excellent!!!

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プロローグを読み始め、
初めはやや飛ばしすぎかと一瞬思いましたが、
あれ、もう3話まで読んでいる自分がいるのに気づきました。
これは、ぐんぐん読めます。
馴染みがあるようで、なかなか実は馴染みのない仏教用語。
それを作品世界にうまく融合させ、読ませます。
僕も、ぐいぐい引っ張られて読んでいます。

★★★ Excellent!!!

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単語のインパクトに頼ったギャグ作品ではない事をまず最初に言いたい。
いや、実際にはそうなのかもしれないし、実際にパワーのある語彙が楽しい。
その流れに身を任せ、読み進めるだけの力があり、どんどん読めてしまった!
日本人ならどこかで聞いた事のある用語が姿形を変え襲って来る!
そこにツッコミを入れながら、または感心しながら読んでいく、そんなアクション的読書体験をさせてくれます。

★★★ Excellent!!!

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自分は初め、この作品はネタ作品だと思っていた
だがそれは違った、この作品は本格的なSF作品だった
この作品の魅力は仏教とSFの融合だ
例えば得度兵器や舎利ボーグなど
わからない仏教用語が出てもそれを調べながら読む事すらも楽しい
1部は採掘屋、2部は僧侶、3部は研究者が主人公で
それぞれの主人公の視点から物語が進んで行く
この作品を見てない人間は一度見てみて欲しい
きっと自分のように一気読みしてしまうはずだ

★★ Very Good!!

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伝統・感性・倫理的な宗教と未来・理性・論理的な(空想)科学、ユーモアとディストピア、お茶目な設定用語と生々しい情景描写、分かりやすさと深い思索、人物周囲の身近な出来事の記述と大規模な未来世界の状況説明、娯楽と教養が見事に織り成されています。

★★★ Excellent!!!

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とても粗雑な言い方をしてしまうと、ブラックロッドやニンジャスレイヤーのような作品が好きな方なら実際お勧めできます。
実在の思想・文化のキーワードをネタにして拡大解釈や確信犯的でユーモラスな戯画化によるカリカチュア塑像の体ををしていながら、その実作品の主題総体としては本来の思想・文化の真に迫るような太い骨子の実在を仄めかしつつ、何よりもエンターテインメントとしての在り方をぶれさせることなく両立させているこの種の作品は個人的に大好きです。

★★ Very Good!!

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物語自体は面白い、だが、
1話から分からないワードが多すぎる。始めから飛ばし過ぎで、
たぶんついていけない読者もいるはず。
気持ちはわかりますが
もう少し、読者を意識したらもっと上にいけると思います。
小説も作家性はもちろん大事ですが、今の時代、読者に対するサービス精神も大事なはず。

僕ですか?メタルギア信者です

★★★ Excellent!!!

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古橋 秀之 のブラックロッドシリーズを思い出しました。たぶん同じこと感じる人多いんじゃないかと思います。非常に珍しい末法感のあるサイバーパンク系に魔法とか法術とかごちゃ混ぜの世界観大好きなんですがまず目にしないので非常に楽しんで読ませていただきました。功徳を回転エネルギーへと変換する逆マニ車とか発想に脱帽です。いろんな造語が実によく世界観を想像させてくれます。徳エネルギーや徳カリプスなどそれだけ聞くとギャグなんですが読み進めていくと何とも不思議な説得力がありぐいぐいと引き込まれていきます。ぜひ多くの人に読んでもらいたい作品です。

★★★ Excellent!!!

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徳ノロジーや舎利バネティクスなどの駄洒落を見て「あーギャグ系ね」と思っていたがいざ読んでみればさにあらず、仏教的世界観をうまく科学技術に取り込んで昇華させている。徳ビームで蓮の花が咲いたり、サイバネティクスで人間でなくなると成仏出来なくなるなど本当にニヤニヤしてしまう面白さ。

★★★ Excellent!!!

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人からオススメされて、プロローグに足を踏み入れました。
序章だけでこんなに引き込まれた物語は、カクヨムでははじめてです。

『徳がエネルギーになる世界』……このシンプルな着眼点から、ここまで魅力的な物語世界が構築できるとは。
驚きの連続です。
とにかく面白い。

★★★ Excellent!!!

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物語骨子がすごくしっかりしているので話がぶれません!!!たまに中弛みめいた文章の迷走はありますが、物語世界が魅力的なのでまあいっかって思えます。
Twitterで連載されていたものを流し読みしていつの間にか更新が楽しみになるほど引き込まれました。
ハイファンタジー特有の、異世界における独特の単語群が物語のスパイスとして非常にいい味を醸成しています。
続きが楽しみです!!ワオオーッ!

★★★ Excellent!!!

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 徳をエネルギーに変換する技術を得た未来。人類が徳を積み続けた結果、徳がメルトダウンを起こし人類はまとめて成仏してしまう。そしてわずかに生き残った人類は徳エネルギー獲得のために徳を求めて荒野を彷徨う。

 SFでは定番の技術に溺れた人類が大災害を起こす話だが、字面が明らかにおかしい。徳ってメルトダウン起こすの?この徳パンクという世界観がブッシャリオンの最大の魅力だろう。
 人類を成仏させようとビーム攻撃してくる大仏型機動兵器、徳で稼働するサイボーグ、奇跡で戦うクローン聖人などぶっ飛んだガジェット達が登場するが、設定がSFとしてしっかりと練られているのでハマる人は世界観にずっぷりと浸れる。主人公は現状普通の人間なので意外に地に足のついた話になっている。
 おかしな世界観で大真面目な話が展開されているという点でニンジャスレイヤーの影響をかなり受けているので忍殺ファンにもお勧めだ。

 現状欠点を挙げるなら序盤地に足がつきすぎてスロースターターなこととキャラクターの弱さだろうか。このあたりは3章終盤から明らかな改善が見られるのでプロローグと1章が面白かった人はぜひ3章の終わりまで読み進めて欲しい。