単語のインパクトに頼ったギャグ作品ではない事をまず最初に言いたい。いや、実際にはそうなのかもしれないし、実際にパワーのある語彙が楽しい。その流れに身を任せ、読み進めるだけの力があり、どんどん読めてしまった!日本人ならどこかで聞いた事のある用語が姿形を変え襲って来る!そこにツッコミを入れながら、または感心しながら読んでいく、そんなアクション的読書体験をさせてくれます。
ニンジャヘッズ。
最終節「黄昏のブッシャリオン」直前まで読了。白毫から放たれるビームによって全人類を強制成仏させようと迫りくる金彩の二足歩行大仏。大仏の群れに囲まれた人類はもはや滅亡寸前であった。だが、成仏し損ね…続きを読む
伝統・感性・倫理的な宗教と未来・理性・論理的な(空想)科学、ユーモアとディストピア、お茶目な設定用語と生々しい情景描写、分かりやすさと深い思索、人物周囲の身近な出来事の記述と大規模な未来世界の状況説…続きを読む
エンターテイメントでありながら、仏教の世界を広く伝えようという意、目的本意の緻密に計算された小説です。
もっと見る