救われないから、生きていける。

世界の有り様を買えた「徳エネルギー」
人はそのエネルギーを使い、無尽蔵とも言えるほどに成長し続けた。
しかし、世界はその徳の力で滅びた。強制的に人を昇天(解脱)してしまうほどに徳が集まってしまったのだ。

そして世界は荒廃し、その更に後からこの物語は始まる。
非常に長い話にはなるが、キッチリと主人公やその目線が分かりとても読みやすい。そして最初は「徳パンク」なんてネタなのだろうと思っていたが、思った以上に世界についての考察や徳エネルギー、得度兵器(徳エネルギーを原動力とする兵器)についてが書かれていた。未知とも言える「徳」と言う物を様々な視点から描く作品。

一度少しだけでもいいので、時間のあるときに呼んでみると、もしかしたらあなたも「功徳を詰める」かもしれない。