レビューを書いてトショケンを手に入れよう

作者 太刀川るい

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★★★ Excellent!!!

トショケンを手に入れるため、レビューを書く主人公。本が大好きでレビューをきらうヒロイン。ここでのレビューは、指摘や批判を意味していて、本の魅力をそぐものとして書かれている。純粋に娯楽として空想にふけり、本の世界に没頭する。そのことは罪だろうか……?

本を読むこと、楽しむこと、そんな単純なことを改めて考えさせられた作品です。

★★★ Excellent!!!

本を読むってとても楽しいです。
物語の世界を追うことで、私は現実ではあり得ない、色々な非日常を体験することができます。
でも、この物語に出てくる世界の人々からすれば、読書というのは、娯楽として見られていないのかも知れません。
主人公も最初はその他の人と同じく、ただ、トショケンを得て、就職活動を有利にする為だけに、本を読みレビューを書きます。
そんなある日、主人公は一人の女性と出会います。彼女はこの物語中では珍しい、読書が好きな方のようです。
そんな彼女と話すうちに、主人公の読書に対する考え方に、ちょっとした変化が起こります。
そして、物語の途中。トショケンを目前にして、主人公のとった行動は……。

私は、この物語のラストがとても良い好きです。なんだか心が少しだけ暖かくなる。そんな気がします。
何気なくしている事ですが、本を読んでいる時間は、とても特別な時間なんではないのかなと、私はこの物語を読んで感じました。

★★★ Excellent!!!

レビューを書いたら、“トショケン”が手に入る世界。
そんな世界で、レビューを書くためだけに本を読む“僕”と、本を読むために書架の整理をする“彼女”。
読書を通じて交流を深めるふたりの姿が、簡潔な文章ながら、細やかに描かれていきます。
そして少しずつ明かされていく、“トショケン”をめぐる世界のしかけ、ほころび。

私たちは、何のために本を読むのだろう? 何のためにレビューを書くのだろう?
この小説を読み終えたとき、きっとその問いの答えを、あなたは思い出すことでしょう。

★★★ Excellent!!!

 どんな物語でもいいので、とりあえずレビューを書きたい。そんな方に、おすすめです。

 おすすめ理由は、以下の3点です。
1、1万文字未満なので、読むための労力が少なくてすみます。
2、SFなので、改善点を見つけるのが容易です。
3、図書券のためにレビューを書きに来た方向けに、書かれています。

 また、印象的な場所として、図書館が出てきます。
『たったひとつの冴えたやりかた』で、序盤に出てきた図書館を思い出しました。などなど、SFネタにつなげることが可能です。
 とても、レビューを書きやすい作品だと思います。


 ただ、私はこの作品を読んで、そういったレビューを書く気が無くなってしまったので、簡単な感想を書いて終わりにしたいと思います。

 「初心を思い出しました。素敵な寓話、ありがとうございます」

★★★ Excellent!!!

レビューとトショケン。語感は同じなれど実在のものと意味は異なる二つのキーアイテムを中心に据えて、読書を巡る風習が様変わりした世界を描いています。
なめらかな文章と展開で、主人公に自然な変化が起こり、読書好きには不自由なシステムの裏をかく丁寧な設定と伏線までしかけられています。
レビューとトショケンが支配する、読書に制限のかけられた世界を逆手にとって、かえって物語を読めることのありがたみに気づかされました。

★★★ Excellent!!!

 『僕』は本を読むのが好きではなかった。だから本を嫌いになるとしても、レビューする道を選んだ。
 『彼女』は本を読むのが嫌いではなかった。だから本を好きなままでいるために、レビューしない道を選んだ。

 両者ともに求めるのは『トショケン』。同じトショケンを欲していても、欲する理由は対極に近い。
 2人だけしかいない図書館で、僕と彼女は話をした。同じ本を読み、同じ文字を読み。
 きっと同じ夢を描いた。

 短編ですからあまり内容に触れるとネタバレになりそうなので、ここまでです。
 どうやら自分は、いつのまにか純粋に楽しむという心を忘れていたようです。しっかりとした構成に、読者を置いてけぼりにしない描写、価値観の衝突。どれも過不足なく表現されています。

 オススメできる内容ですので★3つです!!(某番組風)
 

★★★ Excellent!!!

 このサイトが一般オープンしてはや一年。ユーザ登録は10万人を超えたと運営側からアナウンスされていますが、実際のアクティブユーザはまだまだ少ないのが実態です。
 そこで「レビューを書いて図書券をもらおう」、そんなイベントが開かれています。

 それを受けた本作。トショケンとはなにか、レビューとは。
 あえてのSF展開、惹きつけられます。
 じんわりと心に残る少年少女のふれあいが素敵です。

★★★ Excellent!!!

こういう物語を読むと「レビュー」をどう書いたらいいのかわからなくなるけれども、個人的にはヒロインにひどく共感。

読書は「あらさがし」のためにするものじゃない。
まして実績作りのために作業として読むものでもない。

各シーンの静かな動きも滑らかで
ラストシーンなんかは本当に一枚の絵のように美しく描かれていると思います。

★★★ Excellent!!!

明治期や昭和期とは違いIT社会となった現代、「本」というのは数あるメディアの一つに過ぎなくなりました。
『活字離れ』が指摘され始めたのも最早最近のことではありません。
そのような中で特にカクヨムという媒体に身を預ける私達は、ある程度『活字』に対する興味関心の度合いが高い方に属すると言えます。
そのような私達にとって、この作品は一度は手にとってみるべき作品だと思いました。
図書利用を制限される世界観、就職に有利という動機からトショケンを得るためにノンコレクトワード探しに精を出す主人公。
さまざまな角度から、改めて「本」というものについて考えさせられる貴重な作品です。



★★★ Excellent!!!

私はレビュー…感想…を書くのが得意ではなく
なんとか頑張ってみても最終的には「すごい」「やばい」「面白い」。
もっと具体的に「ここがこんな風にこれこれこうでまるでどれそれのように云々最高だった」と言えるようになるまで、レビューするなんておこがましい。
そう思っておりましたが、この作品を読んだ後なら、自信を持って言えます。

「とても面白かった」

レビューってもっと、気軽にしてよいものかもしれません

★★ Very Good!!

 カクヨムキャンペーンを元ネタに作られたお話なのですが、レビューが今とは違う解釈で作成される世界観で展開していくのが面白かったです。本を自由に読める権利、それを得る為にはレビューをしなくてはならない。この部分にある種の皮肉と言うか風刺が感じられて考えさせられました。
 本好きな2人の淡い恋愛物語でもあるので、そう言う話が好きな人にもオススメです。
 

★★★ Excellent!!!

この小説にはノンコレクトワードが頻出する。内容にも結論にも批判的なことを書くことが許されている世界においてこれはレビューを書くにはうってつけの題材だ。
でも僕はこの小説を読んで少し考えた結果としてあまり長いレビューを書く必要はないんじゃないかと思ったんだ。
つまり、おもしろかったってこと。

★★★ Excellent!!!

やられました。
カクヨムが現在実施中のレビューによりトショケンキャンペーンを、手玉に取って、こんな風に扱うなんて。。。

本好きな二人が出会って、恋に落ちるラブストーリーなのだけど、本というか小説が好きであれば、あるだけ切なさが増していきます。

カクヨムに来るくらい小説好きな方は、是非読んで欲しい

★★★ Excellent!!!

だからみなさんはこんなレビュー読まんでよろしい。本編を読みなさい。

「最後に審査があるんだから、そうやって数だけ打ってもダメだろ」とあなたは思うかもしれないが、しかしやらないことにははじまらないからね。

さてこの文章に関してだが、ゆるやかなディストピアを描くのはいいが、考証が甘すぎる。警報を鳴らすようなシステムがあるのに、なんでそんな抜け道があるのか。だいいちトショケンの取得ルートが複数あるのがおかしい。レビューを書いて、という正規ルートの方はまだわかる。なぜならそのルートを通ると、絶対に書物が嫌いになるように出来ているからだ。人間というものは言葉に縛られる生き物で、まして自分が発した言葉には、もう覿面に自由を奪われる生き物だからだ。良くない、不合理だ、つまらない。そう言って接したものに対して今後愛情が持てるだろうか? トショケンとはそういう理性の極致ともいうべき境地に達した人間にこそ与えられるべきもの、なのである。にもかかわらず、他のルートを用意する? そんな社会は存在し得ない。

さてしかし、そのような社会が存在し得ないとして、だとすると1つ度し難いことがある。もしもその仮定を受け入れるとするならば、このラストシーンは実現しないことになる。この垂れこめた暗雲に刺した、一筋の光みたいなラストシーンが。

このシーンの美しさを受け入れるためには前提となる社会を認めなくてはいけない。だがこんな社会は到底ありえない。そしたらラストシーンだって存在しない。

そんなの嫌だ。

え? いや違いますよ。
書籍に書かれていることをまるで本当にあったことのように執着する、なんてそんな。今時小学生だってそんなことは。習うでしょう、なんか、全体総括論とかで。

え? いや、でもそれはーーそれは嫌です。この美しさは撤回できない。そうですか。仕方ないですね。今回はトショケンは諦めることにし… 続きを読む