本を純粋に楽しめないディストピアでのささやかな反抗の話。散りばめられた風刺にニヤリとしつつ最後はほっこりしました。
「くずせ あきな」と申します。 人外が好きです。 読み手としてはわりとなんでも読みます。 雑食だけどこだわりが強めなタイプです。
「ただ本を読むこと」を教えてくれた物語。読書のことを「道具」としか見ていない主人公と、心の底から「読書」を楽しむ女の子の交流を中心に物語が進んでいく。最初は受験社会に対する社会風刺かと思った。
トショケンを手に入れるため、レビューを書く主人公。本が大好きでレビューをきらうヒロイン。ここでのレビューは、指摘や批判を意味していて、本の魅力をそぐものとして書かれている。純粋に娯楽として空想にふけ…続きを読む
本を読むってとても楽しいです。物語の世界を追うことで、私は現実ではあり得ない、色々な非日常を体験することができます。でも、この物語に出てくる世界の人々からすれば、読書というのは、娯楽として見られ…続きを読む
この小説にはノンコレクトワードが頻出する。内容にも結論にも批判的なことを書くことが許されている世界においてこれはレビューを書くにはうってつけの題材だ。でも僕はこの小説を読んで少し考えた結果としてあ…続きを読む
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