読書は果たして毒書か?

レビューとトショケン。語感は同じなれど実在のものと意味は異なる二つのキーアイテムを中心に据えて、読書を巡る風習が様変わりした世界を描いています。
なめらかな文章と展開で、主人公に自然な変化が起こり、読書好きには不自由なシステムの裏をかく丁寧な設定と伏線までしかけられています。
レビューとトショケンが支配する、読書に制限のかけられた世界を逆手にとって、かえって物語を読めることのありがたみに気づかされました。

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