概要
この美しい神さまを食べる私は、きっと世界で一番幸せな女の子だ。
神喰いの花嫁――。それは神に嫁ぎ、神の肉を食べて死ぬ少女の呼び名である。
大正時代風の世界を舞台に、花嫁に食べられて死ぬことを望みながらも死と再生を繰り返す神と、その花嫁に選ばれた少女が出会い結ばれる。
生まれも育ちも違う四人の少女が、それぞれの幸福を見つけるジャポネスク・ジャズエイジ・ゴシックホラー。
✦ 2024/1/22 全四章が完結しました。
※ 以前細かく区切らずに載せていたものを、エピソード毎に分割して再投稿しています。
※ 魔法のiらんどとnoteにも掲載しています。
大正時代風の世界を舞台に、花嫁に食べられて死ぬことを望みながらも死と再生を繰り返す神と、その花嫁に選ばれた少女が出会い結ばれる。
生まれも育ちも違う四人の少女が、それぞれの幸福を見つけるジャポネスク・ジャズエイジ・ゴシックホラー。
✦ 2024/1/22 全四章が完結しました。
※ 以前細かく区切らずに載せていたものを、エピソード毎に分割して再投稿しています。
※ 魔法のiらんどとnoteにも掲載しています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!己の命と引き換えに神の肉を喰う。その権利を得た少女達のそれぞれの選択
選ばれた女性が神に嫁ぎ、神の肉を食べて死ぬ。それは皇国において、数々の祭事の中でも特に重要とされている儀式だった。食べられた神は花嫁の死後に生き返り、また新たに選ばれた花嫁に食べられる。
そんな「神喰いの花嫁」に選ばれた少女たちは、どんな選択をするのか。何がその選択をさせたのか。異なる四人の人生を描いたオムニバス。
ほの暗い空気感なのですが、不思議と不幸な感じはしませんでした。それはきっと、花嫁に選ばれた少女たちが、最後に自分の欲しいものを手に入れたように見えたからなのだと思います。
花嫁に選ばれた少女たちは今まで歩んできた人生によって、それぞれ違った価値観をもっています。少女たちがど…続きを読む - ★★★ Excellent!!!食べることを通して描かれる、少女達の幸せの形
章ごとに主人公の変わるオムニバス形式のこの作品。全ての章に共通しているのは、主人公の少女達が〝神食いの花嫁〟に選ばれるということ。
まずこの〝神食いの花嫁〟が神様を食べるということだからだと思いますが、作中に出てくる食べ物の描写が主人公の心理描写と同じくらい詳細です。個人的に馴染みのない食べ物もありますが、それでも美味しそうだと思えてしまうくらいしっかりと描かれています。
正直ちょっとした飯テロです(この作品の雰囲気を考えるともうちょっとお上品な言葉で表現したいところですが、言い換えが思いつかないのでこのままで……)
そんな食べ物に対して、少女達が抱く感想も様々です。
ある少女は何も感じ…続きを読む