綺麗な景色が目に浮かぶ作品

 冒頭で惹きつけられ、星を吸うというのは比喩ではなかったのかと思っているうちに、二人の会話に取り込まれてしまいました。
 情景描写と二人の会話が交互に書かれていることで、緩やかな、落ち着いているテンポが作り出されています。
 それが情景描写によくあっていて、世界観として表れていました。
 タバコを吸うと寿命が縮むと言いますが、星もやはり体に悪いのですね。
 人は死んだら星になると言いますが、星を取り込むということは、人が食べ物で作られるように、先生の体も星に近づいていっているということなのかもしれませんね。