南国の透明な海のように幻想的な死生観の物語

 結末がとても幻想的で不思議な話でした。
 魂の行き着く先が、光の海の中で泳ぐ魚のようなものというのが特に印象的でした。実際、海は生命の誕生の場所であり、また多くの屍が眠る場所でもあります。
 アオイの心の潤いが、長年生きてきたのに枯れることはないという文章も素敵だなと思いました。
 何度傷ついても、それでも素敵なもの特別なものを掬い取る心が素敵です。
 シンバやアカネという人物の話ももっと知りたいと思いました。

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