概要
取り戻せない時間と、残された小さな形見の重さ。ある淡い親交について。
「梅」にまつわる友愛の物語。自主企画【画題で書き初めしてみませんか】がヒントになって生まれたショートショート。まず「梅」をモチーフにしようと決めて、タイトルを「玉骨(ぎょっこつ)」に。本文を書き進めていき、「竹」を合わせれば「梅」×「竹」で謎語画題「君子之交(くんしのこう)」に合致するし、言葉の意味も作品の内容と噛み合うぞ……という具合に、偶然の産物として生成された趣ですが、こうした成り行き任せと天の配剤のような結果も、創作の愉楽の一つと捉えています。