ただ続きが気になって、無心で読んでいたら気づけば読み終わってしまいましたw
恋愛作品なのですが、途中はまるで綱渡りをしているかのようなハラハラ感があり、しかしこれが心地よく、次はどうなるのか無心で読んでしまいます。
設定も自分好みの作品で、主人公とヒロインが外見は違えども、中身は似ているというところから物語がより広がっていくところがとても面白かったです。
定期に読み返したくなる作品だと思っているため、書籍もぜひ買わせていただきたいと思います。
余談なのですが、物語に長野県松本市が舞台となったときがありました。自分も松本市に縁があり、浅間温泉などとてもいい場所で、親近感が湧いたのも、この作品が好きになった要因です。
2巻が出ることを応援しています!
会話のキャッチボールが今どきの若い子っぽい軽さがあって、楽しい。
文章が丁寧で読みやすい。叙述トリックみたいな描写もあり、精密に計算されたであろうシナリオの完成度の高さに驚かされる。筆者があとがきに書いていたのだけど、これ車の中でシーン浮かんで書いたとか。天才かw
会話は軽薄にならないほどの軽快さをもちつつも楽しく、シナリオはかなりシリアスな部分とラブコメ展開と上手く織り込んでいるので、ストレスなく読める。
中にはヘイトキャラいるにはいるけど、その分、分かってくれる知人がいるし嫌いな奴には別に好かれなくてもいいというスタンスで問題にならない。なっても解決しちゃうだけの知識を持ってる。
昔、高校生の頃朝礼の時に話す校長先生の言葉で覚えてるのがひとつだけある。「万人に好かれようとする必要はない。無理に相手に合わせるのではなく「この人とは相容れない」と感じたら距離を置くのが一番だ。そういう処世術は生きる上では必要だと思いますよ」みたいなこと言ってたのだけは覚えてる。
見目麗しいが故の苦悩と周りに対してどう対処していくかを考えていくヒロインの成長も併せて次はどんな展開になるんだろ?なワクワクが止まらない。
ヒロインの抱える問題に対してのすげぇ大人な対応できちゃうのにこと恋愛に関してだけはヘタレてしまう主人公にほっこりする。
結論を言おう。書店で買って、続きはWEBでの楽しみを君も味わってみるといい。読了後には心が満たされているのを感じてると思うよ。
の序章(多分)
まだ後日談の方は完全に未読だが、キャラクターの感情が解像度高く描かれるボーイミーツガールな青春物語。
難しいことを考えず読み込めばすんなりと没入できる物語だった。
初めのうちは淡く、言い換えればお互いに適度と思える距離感を保ち、ゆっくりと日常を進めていく。時折、メインの二人の傷に触れるエピソードが出るけど、そこを大事に、生々しく苦しい描写は有りつつ、最後はいい着地の仕方をする。
捨てられていた白い子猫をきっかけに二人が出会い、訳あって高校生にして一軒家の主となった主人公佐藤一の家にヒロインの南野千夏が子猫目当てに遊びに行きつつ、お互いの傷や優しさに触れていき、ついには結ばれ、そして彼らが思った以上に温かな人物たちとそれぞれ支え合うストーリー。
ところどころにヘイトを買うキャラは出てくるけども、そのヘイトがざまあ!!となる場面はわずかであるものの、それすらも気にならないほどに二人の成長や、共に成長、変化する友人、見守る大人たちのいい雰囲気が読んでて温まる。
また、コメディタッチに描かれる部分もあるが、まさにいい意味でラノベ、という感じで個人的には笑えた。
久しぶりに文章読んでて泣ける作品に出会えた。
書籍版と違うところはほぼ無いようだけれども、それでも書籍版を買ってよかったと思う位にはいい作品である。
作者様のキャラ愛に溢れる素敵な作品です。
叙述トリックを匂わせる文章、細かい心理描写、丁寧な台詞、彩る諸々が作者様の力量を感じさせて、グイグイ次を読みたくなる作品になってます。
全体を通して感じたのは、自分以外(たまに自分を含める)の気持ちを慮る。
そして何を自分はするのか、それを問いかけられる。
そんな優しいテーマを感じました。
次の後日談というか青春群像編も読み切りましたので、レビュー書かせていただきました。
今しばらく、ハジメくん達の織りなす物語を楽しみにしたいと思います。
作者様にあっては、お体ご自愛していただければと思います。
ありがとうございます。
佐藤と佐藤。
一番目と二番目。
学校生活において、見た目や運動神経の良い生徒は一際輝いてみえるだろう。
この物語で出てくる一番目の佐藤は、まさしくそんな生徒だった。
しかし、この物語の主人公は二番目の佐藤だ。
身長が低く、目立つこともないひっそりとした生徒。
そんな彼が、一人の女子生徒と恋仲になったことで、さまざまな変化を遂げていく。
彼自身だけでなく、彼の周囲の環境さえも。
いつだって人は、一人で生きてはいないのだと、そう語りかけられているかのような物語でした。
二人の青春が弾けるような物語の中に、誰かの青春もまた浮かんでいる。
サイダーのような爽快感と、スッキリとした後味の物語。
ぜひご一読を。
こちらの心までギュッとさせられるような、そんな素敵な作品でした。