掬い上げるもの

作者 aoiaoi

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★★★ Excellent!!!

四季折々の自然を表す俳句。
それにそえられた作者様のエッセイ。

作者様の心のままに綴られたエッセイは、美しい景色や風の匂い、移り変わる空や太陽の日差しまでも感じることができます。

心の底からわきあがる想いは、時に共感できたり、心にジーンと沁みわたります。

作者様の作品は心理描写がとても丁寧に描かれたものが多く、その世界観に引き込まれますが、私は数多くの作品の中でも、この作品が一番好きです。

★★★ Excellent!!!

四季折々の自然を表す語が五七五という形式に折り込まれ、更に作者様の文学的かつ哲学的で確かな真実をなぞる随想が、独特の余韻を残すエッセイです。

不図、立ち止まって自然の中に身を置き、一呼吸ついて考えたり、ほっとしたりする時間も大切。

人生の様々な場面に寄り添い、読み手を「掬い上げる」想念と、風流な俳句の両立。一話ずつ独立していますので、気になるタイトルから、あるいは季節に合わせて読むのもオススメです。雅趣に富む作品集を是非ご一読ください。

★★★ Excellent!!!

これは言葉での創作活動をされている方にはぜひ触れていただきたい、素晴らしい作品です✨

現代のエッセンスを絶妙に取り入れた美しい俳句。
言葉選びのセンスと、その短い十七文字から鮮やかな情景が匂い立つように感じられます。

そんな素晴らしい俳句に続くのは、その句にまつわる事象や感情について作者様が思いのままに綴るエッセイ。
こちらでもまた作者様ならではの繊細で豊かな感性が余すところなく発揮され、普段何気なく過ごしている日常や、何気ない風景、人の心のありようなど、様々なことについて考える機会を与えてもらえます。

物語や詩を綴るには、様々なものごとにアンテナを張り、様々なことを感じ、それを言葉で表現する鍛錬が必要だと思います。
本作品は純粋にその秀逸さを楽しむだけでなく、そんな書き手としての感性を磨く鍛錬になる、絶好のテキストだと思います(^^)

★★★ Excellent!!!

 四季折々の風景や人の心を、俳句とエッセイによって細やかに掬い上げ、紡ぎ出される作品です。

 美しい景色、自然の感触、その時々の想いが、読みだすと目の前いっぱいに広がる感覚が心地良く、行間から溢れるマイナスイオンにほっとくつろぎます。
 文章も美しくて、読みやすい。あらゆる感覚に訴えます。

 気になるタイトルから読むのもいいですが、私は初めからひとつひとつ追っていきました。
 そうしますと、四季の鮮やかな移り変わりをより堪能できます。

 これからも、ずっとずっと大切に読み続けたいです。

★★★ Excellent!!!

 キャッチに書かせて頂いた事は 単に私だけの思いかもしれません。

 普段過ごしていて、常々 肌呼吸を考えておられる方は、そう居ないと思います。だけど 肌は確かに呼吸をしていて、それが無ければ 人が人の形として成り立たないはずなんです。にも関わらず それに思いを馳せる人は、その方面に携わる人くらいかと。

 日々 当たり前になっている、空気がある事・吸える事・感覚がある事・考えれる事・心が動く事、色々な事柄で 自分が成り立っている事。それを 肌で感じた感触そのままで伝わってきます。
 生きていく上で 何が大切なのか、1つ1つが当然ではない事を、分かり良い 優しい語りで、且つ 深く考察させてもらえます。

 レビューの冒頭に書くのは 憚る気がしたので、ここで書かせて頂きますが。作品を読ませて頂いて とてもヌーディな感じを覚えました。ヌーディという表現が 適切かどうか、あまり自信ないですけれども。「素肌を感じる」と思ったんです。一糸纏わぬ躰で 気を感じている様な、そんな感じがしました。
 それ位 研ぎ澄まされた敏感な感覚の方なのだなと…

 それと 季語の説明が、物凄く勉強になります。

★★★ Excellent!!!

俳句と、その俳句にまつわる事物についてのエッセイ。

今まで俳句は読むことも詠むこともなかったのですが、このエッセイで、俳句って面白いんだな、と初めて感じました。

正直、俳句だけだとピンとこないものも、その解説、背景などをエッセイとして説明してくれることにより、その良さが理解できました。

★★★ Excellent!!!

俳句を主題に、心に湧き出る思いを綴ったエッセイ。

実はまだ七つしか拝読しておりません。ではなぜこんな中途半端な時点でレビューを書くのか。それは、もっと多くのかたに少しでも早く読んでいただきたいと痛切に感じたからなのです。
使われる言葉、表現、感情描写など、たんに連ねた文章ではないのです。
ひとつひとつは、とても短いのですが、内容はとても濃厚です。しかも胸を打ちます。
凄まじいほどの衝撃を、わずか七つのお話から私は受けました。
現在進行形で、じっくりと噛みしめながら拝読中であります。こんな素晴らしいエッセイがここにあるんですよ! と声を大にして訴えたいのです。
もっともっと多くのかたに読んでいただきたい、その思いからレビューいたしました。
言葉を紡ぐとは、どういうことなのか。人の心を動かす言葉とは何なんだ。今作ではそれを惜しげもなく披露してくれています。
もう一度言わせていただきます。この「掬いあげるもの」は絶対に読んでいただきたい!

★★★ Excellent!!!


 流れに両手を浸し、そっと掬い上げる。


 俺達の世界は常に動いてる。流れている。
 目に見えるものも、見えないものも。
 忙しそうにしている皆が流れを掴もうと必死に生きているけど、その手に捉えられるものなんて多くはないんだ。

 両手を振り回し、もがき続ける人が多い中、作者は流れを捉えるのではなく掬い上げる事を選択したみたいだ。
 きっと気が付いたんだろうな。掴めないようなものだって、そっと掬えば手の中に入れられる事に。前に後ろに流れ去ってしまうものも、優しく掬えば、いっときだけ留めておけることに。


 でも、掬っただけではすぐに零れていってしまう。それは自然な事で、流れをずっと自分の側に置く事はできないんだ。誰にも、さ。

 だから作者は、真っ白な紙に掬った流れを染みこませていく。
 紙に映し出されるのは、五感を刺激するけどはっきりと名前の付けられない色たちだ。
 淡い色があれば、深い色もある。優しい色、激しい色、燃えるような色。複雑に波を打つ世界の中で琴線に触れた流れの色。
 多分、俳句って答えを持たない句なんだと思う。読んだ時に感じた感覚が、そのまま答えになるんじゃ無いかな。俳句はよくわからないって人もいると思うけど、それでいいんじゃないかな、きっと。意味を正確にわからなくても、色や匂いみたいな雰囲気は感じられると思う。それがそのまま正解になるんだ。
 誰かに句の意味を聞いてしまうのはもったいないから、句から思い浮かんだ感情、感覚を大事にしてみて欲しい。正しい、間違ってるとかは気にしないでさ。
 色紙はしっかりと染まっているから、必ず五感に触れるはずだ。自然体で雰囲気を感じられるようになると、一気に面白くなるぞ。


 流れがこぼれ落ちていって、色だけが残った紙に、作者は言葉を乗せていく。
 ほんとうに素直な気持ちが表れているから、読んでいて安らげるんだよな… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

aoiaoiさんが 紡ぐ 移りゆく 四季折々の世界。

俳句はまるで 短編の題のように、後の文章を牽引している。
季語というのは、季節に沿って 意味をもたらし
人のこころを誘導する キーワードなのだと想う。

彼女の文章を読んでいると、ひとつひとつの言葉に
自分の中の 自然への想いが 呼び起され 集結し
蝶のように 飛び立っていくように 感じる。

日々の積み重ね、小さな想いの詰まった 文字たちは
身体を吹き抜けていく 季節の風に似て、心地いい。

1冊の本にして、活字にして、ぱらぱらめくれる本にして
手許に置いておけたら 素敵だろうな。
きっと年月が経って 端が少し 茶色に日焼けしても
それさえも 似合ってしまうような 傍らの本として。

そして「掬い上げるもの」という題が たまらなく好きだ。

★★★ Excellent!!!

さまざま色で綴られるエッセイです。
俳句という世界最小文字数の詩で日本の情景を表現しています。

夏の暑さ、肌に触れる風、鼻をくすぐる夏の香り、恐らく多くの人が体験したであろう夏の光景が目の前に見えるようです。視覚だけでなく、聴覚、触覚までもが感じられます。

日本人でよかった。この作品を素晴らしいと感じられてよかった。

すっかり作者の感性のファンになりました。

作者さまも書いていらっしゃいますが、読むと心にマイナスイオンが沁みわたるようです。

皆さんも心の深呼吸してみませんか?

★★★ Excellent!!!


細やかで繊細で、丁寧な「エッセイ」は、丁寧だからわかりやすく、わかりやすいから、流れるように心に染みていく。
何も考える必要はなく、そこにある「エッセイ」自体が、優しく心を揺さぶってくれる。だから、気づけば心身ともに休まっている。

難しく考えなきゃいけない「複雑さ」がないこと、この作品の魅力であり、作者様の気遣いなのかもしれませんね。
読むだけで休まる、そんな優しさに満ち溢れたエッセイです。

休息が、必要なアナタに――。