宝物にするから 書籍化してほしい。

aoiaoiさんが 紡ぐ 移りゆく 四季折々の世界。

俳句はまるで 短編の題のように、後の文章を牽引している。
季語というのは、季節に沿って 意味をもたらし
人のこころを誘導する キーワードなのだと想う。

彼女の文章を読んでいると、ひとつひとつの言葉に
自分の中の 自然への想いが 呼び起され 集結し
蝶のように 飛び立っていくように 感じる。

日々の積み重ね、小さな想いの詰まった 文字たちは
身体を吹き抜けていく 季節の風に似て、心地いい。

1冊の本にして、活字にして、ぱらぱらめくれる本にして
手許に置いておけたら 素敵だろうな。
きっと年月が経って 端が少し 茶色に日焼けしても
それさえも 似合ってしまうような 傍らの本として。

そして「掬い上げるもの」という題が たまらなく好きだ。

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