忘れかけていたあの高校生時代の恋のすれ違い。本当は・・・本当の気持ちを素直に出すことが出来ない。出そうとしない意地がまたかわいい時代。大人になれば、それは別な形で現れるんでしょうけど、この気持の表現ができないもどかしさと、辛さを描いていますね。好き・・・その一言いうためにどれだけ苦しむのか、そして自然に消滅していく恋の思い。そんな懐かしい時を思い出させてくれませいた。ちょっとにがめの「ガトーショコラ」でしたね。でも甘いスイーツは大好き。苦くても・・・
みんな持っているのは『好き』って言う気持ちなのに、それはそれぞれ色も形も違うんだなと感じさせられました。甘いだけが恋じゃないと、切ないのも恋なんだなと思いました。ステキなお話をありがとうございました!!
そういう言葉が、四人の誰もに似合う物語だと思います。もしくは、たった一言、言えればよかった。そういう物語。 周りを見回す余裕もなく、他人を気遣うことも自分を優先させることも中途半端で、気づくのが遅い子供たち。そんな四人の諦めや決意、優しさといった心の動きが場面に浮かびあがっていて共感でき、心を惹かれる作品でした。
読んだ後、声にならない声が出てしまいました。4人の高校生それぞれの気持ちが、なんとももどかしい。4人の目線で好きな人の描写がされていて、その描写や比喩表現から相手への想いが伝わってきて、とても好きです。恋だなぁ……。はぁ〜…。私は草葉の陰から見つめるおばちゃんの気持ちです。
こういうの読まされちゃったときに、自分の語彙力の無さに悶絶するんだ。もどかしい! もどかいい! もどかしい!お互いにお互いの気持ちがわかってて、それで届いてないのもわかってて、仲のいいふりをして、でも実際仲が良くて、本音と建て前、上辺と内心が交錯してて。あああ、もう、うわあーーー!読んでいて、なぜか「ごめん」って言いたくなる。なんかもうほんとごめん、ごめん。*作者さん、ごめんなさい! レビューらしいレビューが書けない!!!あー、いろいろごめん!
未熟色ってどんな色をしているのかな。まだぼんやりと、何の色になるか定まらない吹き飛びそうな色。4人の想いが交錯する。全員が片想いのようで、届いているかのようで。誰かを羨む嫉妬って、やっぱりすきな人が絡んで、絡まって。どうしようもないくらいに、自分を追い立てる。5話の構成と順番が面白いな。1話が最終話でもいいのに、これを敢えて第1話に持って来たとこ。読み終われば、気になってまた最初に戻る。ぐるぐる回るループ状に、回りそうで回らない想いが巡っていく。
読後感が最高に良かったです。この作品は、恋愛をめぐって展開される青春群像劇的な作品です。1話1話のクオリティが高く、あっという間に物語の中に引きこまれます。そしてこの作者の作品特有の、心にいつまでも残る余韻があります。切ないのに、心が熱くなります。 是非、この余韻を多くの方々に味わって欲しいです。
現実には大学受験とか、甲子園とか、バンド活動とか、高校生は授業以外でも忙しく、その間にでも、これだけの恋心の揺れ動きがあったとしたら、凄く充実した高校生活と云えるが、多分、このストーリーは何も無かった卒業生たちの、願望から生まれた、ファンタジーではなかろうか。 とは云うものの、この作品を読んだ人は老若男女を問わず、主人公たちと同じ高校生に戻って胸をときめかすに違いない。素晴らしい作品で、世の中を明るく楽しくするお仕事に、感謝と敬意を表したい。 今後の大活躍を期待しています。