オクチャン

　都会育ちの人間には地方出身の若い女の子の心労は理解出来ないだろう。 そんな一人の女の子の身体の隅々までを細かく描写しつくしているのが素晴らしい。 　こんな女の子に出会ったら、ど…続きを読む

　男の「ええ子やんか」という一言から想像するのは、明（あきら）の
輝く未来。　末は社長夫人か大物女優か。　がんばれ、明！

　「ひいらぎ節」という誉め言葉？は自分が編み出した感想と思っていたら、他のファンがとっくの昔に使っていたのを発見してがっかり。 　会社の同僚・先輩との絡みを良く書かれますね。　い…続きを読む

　５３話、２０１７年１１月から２０１８年1月までの連載を、ほぼ一気読み出来ました。　完結後に読む読者の特権ですね。 　女流作家には珍しい骨太な文体と力強い筆運びで若い男女の火花散…続きを読む

恋するに値する女性を見つけただけでも幸運な話なのに、その彼女の心を射止められた物語りなのだから、読む人にとっても忘れられない作品になることは間違いない。

彼のいない夏の夜の打ち上げ花火。 高台にある村の神社の裏の草むらから見下ろす。 まわりは慣れ親しんだ土や草の匂いがいっぱい。 いっとき楽しかった思い出に浸る。 それで話は終わると誰…続きを読む

　女性の外科医にお会いしたことが無い。　麻酔医はおられるが。 理由を考えたことは無かったが、医大の入試で差別をしていたのか。 　救急センターという戦場のような場所で奮闘する女医外…続きを読む

　フランスで巡り会った大人たちの想いから生まれた少年と少女が偶然同居することになった。少年は少女に想いを寄せる。然し、少女はアルトサックスを教えてくれた亡き彼が忘れられない。物語は…続きを読む

未だ世に出られない作家さんを知っています。彼女は胸キュンの恋愛小説を書きたいし書いていますが、何とかして認められたいがために、今はやりのラノベも手掛け、好きな医療現場を取り上げたも…続きを読む

短い文章なのに、ER現場が的確に、無駄なく、精緻に描写されている。 スタッフ全員の動きがテレビ・ドラマの再現のごとく目に浮かぶ。然し、患者の１７才の少女の未来、飛び入りの海外から帰…続きを読む

死にたくなったことが無い人間はいるだろうか。 それでも生き続けるのが人間らしい人間だと思う。 死にたくなったことが無い人間はいるだろう。 そういう人間は人間というよりAIロボットな…続きを読む

２０数年まえ国分寺跡のすぐそばに住み、深大寺は２回行きました。土地が高い方の駐車場に車を置いて散策しました。多摩霊園は東八～甲州街道の中間にあるので、よく脇の道を通り抜けていました…続きを読む

子供の時、母が焼いてくれた、甘味の利いたフレンチトースト。　 心が折れそうな時、母が使っていた道具で、自分も焼いたら元気が出ると思い実家に帰る。　焼いた時の匂いと食べた時の甘さを味…続きを読む

最初は静かな日常の話で先を読ませない。然し、突然、次つぎと恐怖の波が押し寄せる。最後に大波に押し上げられて、一気に落とされる。落ちたところは母の暖かい腕の中、と思いきや、知らない男…続きを読む

久し振りに読んでみました。 今度はズルイではなく、「矢張りね」という感想でした。　 「眩しい」という作者さんの言葉にも同感出来ました。 乙女の「想い」が凝縮されている感じも「マーブ…続きを読む

コーヒースタンドは多分年輩の男性がいるもの。それを若い男性を登場させたのは作者の稀な空想の力ではなかろうか。うら若い女性の方から思いを寄せるというのもなかなか無いこと。ここも作者の…続きを読む

　現実には大学受験とか、甲子園とか、バンド活動とか、高校生は授業以外でも忙しく、その間にでも、これだけの恋心の揺れ動きがあったとしたら、凄く充実した高校生活と云えるが、多分、このス…続きを読む

上手いですね！最初にあり得ない情景。あとは一途な女の子の迷いに迷う様が読み手の心を掴んで一気読みですよ。宮原君は良い男性のシンボル的存在。さあ、男性の何割くらいいるかな、こんないい…続きを読む

関川さんのような女性が居たら職場に行くのが楽しいでしょうね。
宮原君は関川さんに早いとこ告白しておいたほうが良いと思います。
あとは押しの一手。　女性は押しに弱いものねー。

都会育ちの私にはこれだけの熱い恋は一度も無かった。　 東北の、あるいは、秋田の若者たちだからこその恋なのか？ それとも、これは夢物語か、幻想か？ 作者は、この物語の続きを書くのだ…続きを読む

エッセイでは曖昧なところがあったが、さすがに本編は構成、展開、描写、すべてに満足。　東京の男の子は、秋田の女の子と「横手のかまくら」のミステリアスな雰囲気が忘れられず、それがもとで…続きを読む

「横手のかまくら」だけに魅力があるのではない。　そこに「こけし人形」のように可憐な秋田娘がいたから。　幻想的な舞台。　熱い血の通った乙女の姿。　小さな「横手のかまくら」から発するオ…続きを読む

　東北の災害による精神的被害にたいし、この日本一といわれる花火大会の花火が救うという物語を思いついた作者に敬意を表する。 文章、文体も美しい。ストーリーの進み方も自然で抵抗が無い。…続きを読む

ほかの作品にも増して気品が漂う文章とストーリーの展開に感動すら覚える。　やはり小野小町の再来ではないかとこころ驚かされる。　中高生のみならずおばあさんまで涙をこぼす様な作品になりそ…続きを読む

細かいことは言わず、空想世界に連れて行って貰えば良い。　これだけ書ける人には、賞賛の言葉を知らない。