豪華な打ち上げ花火も彼のいない淋しさは癒してくれない

彼のいない夏の夜の打ち上げ花火。
高台にある村の神社の裏の草むらから見下ろす。
まわりは慣れ親しんだ土や草の匂いがいっぱい。
いっとき楽しかった思い出に浸る。
それで話は終わると誰もが思った筈。
この作者がそんな話を書くはずがない。
と思ったら、やはり、最後の最後、海外にいる筈の彼を登場させた。
夢とかまぼろしなんて話にしたら、ぶち壊しのところだが、
彼女が彼に抱き付いて、嬉し涙を流すところで終わって良かった。

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