面白かったし、とても読みやすかった。単なる飲み会の中の本の一コマを描いた作品なのに、終始ドキドキが止まらない。この短い作品の中なのに、多くのキャラクターたちが生き生きしていて、人間関係が巧く描けている。単調になりがちな恋愛小説の流れを、これほど見事に魅力的に描ける作者様の技量はさすがだといえる。
以前の飲み会でひどい目に遭った主人公は、不器用な女性を助けようとするが、そこに憧れの先輩が現れ、女性を救う。そのことで離れて座っていた主人公と先輩の距離は縮まるのだが、その後の距離がどうしても遠い。題名にある通り、『指先3センチ』。あとわずか。もう少し。もうちょっと。
でも、それが主人公にとってはどうしようもなく遠い。
果たしてこの二人の距離はこれ以上縮まるのか?
皆様も、絶対、主人公と一緒にドキドキできます!
是非是非、御一読ください!
飲み会って不思議ですよね。
みんなでわいわい楽しく飲んで、周りのお客さんも盛り上がってて、声が聞こえないから、さらに大きな声で話して……。
そんな喧騒の中、周りの声も聞こえなくなって、周りの動きもまったく見えなくなる時がありますよね。
そう、憧れの人を見つけたときです♪
その瞬間、世界が自分とその人だけに思えるほどです。
このお話は、会社の同僚との飲み会で起こった、きゅんとする恋の短編です。
飲み会シーンはあまりにもリアルで、なんだか一緒に参加して、2人のやりとりを見ているようでした。
こういうシチュエーション好きだなあ♪
ぜひ、読んでみてください!