東北の災害による精神的被害にたいし、この日本一といわれる花火大会の花火が救うという物語を思いついた作者に敬意を表する。文章、文体も美しい。ストーリーの進み方も自然で抵抗が無い。夜空に舞い上がった花火が大輪の華を咲かせ、その真下の地上で小さな恋の華が咲くという対比が、作者の物語つくりの巧妙さをみせて、心にくい。