ガトーショコラ。甘くてほろっとおいしいお菓子。
心をこめて作ってくれたバレンタイン ♡
でも、あげた相手が最悪ならば、ただ苦いだけ。
手作りを嫌う人がいるって聞く。
こころこもってるセーターとかありえない。って。
手で結んだおにぎりが食べられない人がいる。
きっと想像力が強すぎるんだね。
でもね、相手のきもちを考えたら
口に出していいことと悪いことがあること、知っておきたいよね。
こんなに長いこと 彼女は辛かったよ。傷ついたよ。
だから本当によかった。ほっとした。宮原君がいてくれた。
ね、つきあうとか、すきになるかどうかとか置いといて
男の子はさ、にっこり受け取るくらいしても きっと罰当たらないよ!
お恥ずかしながら…オレ様も、この女性の気持ちが何となくわかる気がする。
学生時代の頃、友達に彼女がいてちょくちょくチョコレートケーキを彼への差し入れに持って来ていたのだ。
当時のオレ様は何気ない風に見て何も言わなかったが、そんな彼がとても羨ましく、甘い思いをする機会もなく彼女もいない自分の身の上がとてもミジメに思えたものだった。
そんな侘しかった過去を思い出したものだから、主人公が最後にようやく笑えたことにほっとしたのだった。
もしかしたら作者は、オレ様のようなみじめな思いをした人、悲しい思い出を持った女性を救済するような気持ちでこの作品を書いたのかも知れない…そんな風に思った。
この人が受賞することになったのは、きっとそんな感性が認められたからなのだろう。
柊さん、おめでとうございます。これからもこんな作品を書いて下さいね。
…って書いたけどやっぱり悔しい悔しい、キーーッ!(泣) オレ様愛用の釘バットで血祭りにあげてやるーーっ!
苦い恋のトラウマに悩む主人公。一生懸命作った会心のガトーショコラは、けれどたった一言で見たくない、触れたくない、食べたくない、辛い思い出を濃縮したものへと変化した。壊れた恋心と共にーー
大人になった彼女にガトーショコラが食べたいと言った彼の笑顔に読んでいるこちらがドキドキしました。最後のやりとりは正にスウィート!!
思わず心のなかでガッツポーズを決めて「あまーいっ」と叫んでしまいました。
傷を抱えたビターな君とスウィートな恋。堪能させていただきました。バレンタイン直前。未読の方はぜひ、バレンタインまでにお読みください。甘いガトーショコラとコーヒーを用意して…
いやはやですよね。ごめんなさいね。中年男性なので俺は完全に対象読者ではないと思うがつい引き込まれて最後まで読んでしまいましてね。凄かった。怒涛の甘さ。そして宮原くんのスーパーイケメンっぷりと来たら。俺が同じこと言ったら犯罪ですからね、と思いながらつい昔手作りチョコでミスったOLになってしまいちょっとときめく始末。たまにあるんですよねこの謎の感情移入。いやー宮原くん……。すごい男だな。とにかく宮原くんがかっこよかったです。それしか言うことなくてすみません。こういうイケメン像は絶対自分には描けないと思うので他人に描いてもらうしかなく、なんていうか夢があってよかったです。