辛い思い出が甘く塗り替えられるとき・・・

お恥ずかしながら…オレ様も、この女性の気持ちが何となくわかる気がする。

学生時代の頃、友達に彼女がいてちょくちょくチョコレートケーキを彼への差し入れに持って来ていたのだ。
当時のオレ様は何気ない風に見て何も言わなかったが、そんな彼がとても羨ましく、甘い思いをする機会もなく彼女もいない自分の身の上がとてもミジメに思えたものだった。

そんな侘しかった過去を思い出したものだから、主人公が最後にようやく笑えたことにほっとしたのだった。
もしかしたら作者は、オレ様のようなみじめな思いをした人、悲しい思い出を持った女性を救済するような気持ちでこの作品を書いたのかも知れない…そんな風に思った。
この人が受賞することになったのは、きっとそんな感性が認められたからなのだろう。

柊さん、おめでとうございます。これからもこんな作品を書いて下さいね。


…って書いたけどやっぱり悔しい悔しい、キーーッ!(泣) オレ様愛用の釘バットで血祭りにあげてやるーーっ!

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