概要
深大寺と多磨霊園の自然に触れながら思い出をたどる小説的エッセイ
大好きだった祖母と訪れた多磨霊園と深大寺。祖母が亡くなった今も、心の中に思い出として深く刻まれている。東京にしてはめずらしく自然あふれるこの二つの場所は、私の心を癒してくれる。縁あって祖母との思い出の場所の近くに、導かれるように住む私たち。そして結婚を決めたその時に、祖母が買った大きな古時計が動いた。これからも祖母との思い出は、私のまわりで漂い続ける。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!深大寺は貴重な遺産ですね。多摩霊園には与謝野鉄幹・晶子も眠っています
20数年まえ国分寺跡のすぐそばに住み、深大寺は2回行きました。土地が高い方の駐車場に車を置いて散策しました。多摩霊園は東八~甲州街道の中間にあるので、よく脇の道を通り抜けていました。今は立川市に住んでいますが、母校の東京外国語大学が霊園のそばに移転してきました。最近読んだ渡辺淳一氏の「きみもコクリコ、われもコクリコ」で与謝野鉄幹・晶子が多摩霊園に眠っていることを知りました。何時かお参りしたいとおもっています。場所は11区1種10側14番だそうです。お書きになった祖母様の思い出を読むうちに、自分の思い出も誘われるように蘇りました。小説を読ませて頂くのを楽しみにしています。
(「無題」1~10話…続きを読む