オクチャン

あの頃、体が弱かった私に付き合ってくれていた彼に 私はもう一度逢いたかった 懐かしいおはじきと共に、君の温もりが再び――――

楽器屋の店頭で見つけたポスターを見て、 僕の心に何かが「降りて」きた。 音楽を聴くのは大好きだけど、 楽器をいじった経験はない。 それでも―― やってみようと思った。 やっ…

朝目覚めると、床にはコロコロといくつかの豆が落ちていた 築五十年の平屋の天井には、ネズミも住み着いているみたい 床下を這い回るのは絵本で見たことのある巨大な蔓 さぁ、探検だ

１７歳の淡い恋の行方……。その恋は 突如に降り注ぐ雨。僕が雨宿りした公園の大きな木の下。その時俺と一緒にいたのは小学校の時、病気で死んだはずの夏美？。 幼くしてこの世を去った夏…

幼馴染の有希とは、 触れられるほどの距離にいるのに とても遠い存在だった 僕は、君との心の距離を縮めたかった

一人孤独な旅をする僕の詠目に、ビビット反応が！ あなたのその思い、届けます。

森の仲間たちは、いつも大きな切り株に集まり賑やかです。 なのに、きつね君たら――――。 ようこそ、童話の世界へ。

ファミレスのランチタイムに起きたとある出来事。

いらっしゃい こんなところへ来るなんてね せっかくだ 大切な思いと向き合って あたしの淹れたコーヒーでもどうだい おっと、今日は特別なハーブティーだよ――――

有限な時間の中で 私は彼に大切なことを教えてもらった

正月早々甘えまくりの彼女は 炬燵の上のみかんを貪り食う イチャコラするならよそでやってくれ――――。

ズルいよ！ 台本なんかにこんなセリフなかったじゃん！

ナンバーワン　ホスト？　そんなものどうでもいい。 俺は２番手が好きなんだ！ 当店ナンバーツゥの片岡和希がご案内いたしまーーす。 今夜も飲もうぜ！

この町にはつらい記憶しかない 君を想い続ける心が残ったまま 僕はわた雲に君を重ねた

「福なんて、来ないじゃないっ」 左手には、小さな梟の陶器が握りしめられている。 羽音もなく飛んでいく梟のつがいは、とても綺麗だった――――。

ど天然の女子高生、真央。 色白で可愛らしいけれど、何を考えているのかさっぱりわからない。 そんな真央に振り回される、同級生で同じクラスの純太と悠介。 三人の想いを交互に綴った、可…

Ｐays de reve　ペイドゥリーヴ　とはフランス語で夢の国と言う意味。 人は夢を見る。 だが、その夢はすぐに忘れ去られてしまう。 大切な人との思い出でも、そして生きて来た…

十二月二十四日。俺は彼女とその夜にだけ出会うことが出来た。 俺が愛する人。クリスマスの聖夜にしか会えない彼女。 その女性は俺の最愛の…… 俺が愛する人、それは血のつながった妹。 …

書籍になりました「マイペースな君」の続編です。 葵と彼のその後を、彼目線で書いたショートストーリーです。 マイペースな君を読んでいてもいなくても、楽しめると思いますが 読んでいて…

働き易くて大好きなカフェには、気になる新人君がいる。 飾り付けるジャックオーランタンのように、年下の彼は大人びていてスマートだ。 キャンディーのような甘いセリフは、私の心を掴んで…

3月も終わりとなる北国で迎えた卒業式当日は、桜ではなく雪が舞う寒さを伴っていた。昨年の秋に一度仲を違えてしまった先輩に、その当時を謝るべく主人公は駅へと急ぐ。東京へ向かうその列車…

会話らしい会話をすることもない、クラスメイトの彼女と彼。 そんな彼からの頼み事を断る理由も思いつかず、彼女は彼のあとをついて行く――――。

Trick or Treat！ 欲しいのは甘いお菓子じゃなくて 大好きな君――――

うまく言えないもどかしいこの気持ち かー子に届いて

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クリスマスが近い冬のある日。 何をやってもうまくいかない男がフロッピーディスクを見つける。 いったい何のフロッピーディスクなんだろうか。 彼はすべてを手にし、すべてを記憶した。…

【2018年1月15日発売!!　書籍版大量試し読み公開中】 食べることが大好きなＯＬの葵は、仕事に励みながらも今日のランチと夜の晩酌に心躍らせる日々。 そんな彼女に、仕事ができ…

Emergency Doctor救命医シリーズ2作目 彼奴の背中は大きくてそして尊かった。実家は私が育った町では大きな病院だった。 だから私は医師になったのではない。私には追う背…

最近、私の周りが喧しい それが　良いのか　悪いのか―――― クリスマス企画に参加しました

いらっしゃい こんなところへ来るなんてね せっかくだ 大切な思いに向き合って あたしの淹れたコーヒーでもどうだい――――

太陽は真東から昇り　真西に沈む その日を忘れないために 懐かしいあの頃を思い出す――――

田舎に住む少年が抱く、将来への不満 こんな場所に居たくないと東京へ飛び出すが――――

彼女はどうしていつもこの季節にやってくるのだろう 気になる僕は彼女を追うのだけれど その先には――――

あの日彼女が言った言葉を、私はただ聞いてあげることしかできなかった。 もしも、私がもう少し大人だったら。 もしも、私がもう少し沢山の言葉を知っていたら――――。

この辛く悲しい出来事は私たち二人を紡ぐ。 この物語に入り込める人だけが涙を流す。 涙を流すことを忘れた私は、担当になった主治医。杉村将哉によって救われた。 すでに人としての心を…

次第に体の自由が失われていく。 歩くことも笑うことも声を出すことも、彼にはもうできない。 でも、あたしを愛してくれることは、まだできる。 眠りにつくその瞬間まで、彼はきっと愛し…

トクトクと静かになる鼓動 春は、もう直ぐそこに――――

日曜の夜、ヘルパーのぼくのもとに入った電話。 「肺炎だって。誤嚥性肺炎」 大好きだった利用者さんと、もうすぐ会えなくなる。 覚悟をしておかないといけない。 体が不自由な利用…