世界の端

作者

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★★★ Excellent!!!

 少女二人の友情物語だが、その青春は痛いくらいに、切ない。
 複雑な家庭で生き、学校でも感情を押し殺していた友人。学校の何気ない風景――お弁当や修学旅行でさえ、友人には辛かっただろう。そんな友人がある日突然言ったのがこの言葉だ。
 「世界の端に行きたい」
 友人のこの言葉に、主人公は返す言葉を見つけることができなかった。そして友人は、本当に「世界の端」に行ってしまう。後悔や悲しみを乗り越えた今、友人に言えることは……。
 貴方の大切な人が過酷な状況に置かれた時、貴方なら、その大切な人にどんな言葉をかけてあげられるだろうか?
 語彙の豊かさだけでも、美辞麗句を並べても、きっと人の心は救われない。そこに、自分の「貴方が大切だ」という思いが込められていなければ。
 是非、ご一読下さい。

★★★ Excellent!!!

とても悲しいお話でした。
「彼女」が言った言葉。主人公の悔い。
この年代の子たちが正解を導き出すのはあまりにも難しい……そもそも正解なんてないのかもしれない。
みんな迷いながら生きてるんだもの。

物語の中で「彼女」に起こった出来事に対し、直接的な表現を避けていて、丁寧な言葉で語られています。その1つ1つの言葉の丁寧さが、主人公の「彼女」に対する優しさのようにも感じられ、より悲しさを引き立たせていると感じました。
作者様の表現力の高さにいつも驚かされます。