概要
俺が親父に殴りかからないように、手を握っていてくれないか。
会話らしい会話をすることもない、クラスメイトの彼女と彼。
そんな彼からの頼み事を断る理由も思いつかず、彼女は彼のあとをついて行く――――。
そんな彼からの頼み事を断る理由も思いつかず、彼女は彼のあとをついて行く――――。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!人生のピンポイントの追憶。
ただのクラスメイトにこんなことを頼めはしない。
メロンゼリーの前で迷っていたのを見られた。
それがきっかけで、頼む理由になったとしても。
その場で軽々しいことなど何も言えなかったから
後日、果物を持ってお見舞いに言った彼女は優しい女の子だ。
そんな彼女にだけ彼の父が話してくれた気持ちを推し量ってしまう。
家族とは、本当は互いの気持ちを尊重したくて
それでも出来うる限り長く一緒にいたいと我儘言うものだから。
出会った人すべてが、人生の重要人物になる訳じゃない。
でも、ほんの少し近寄っただけの人がずっと記憶に残ることがあって
誰にも、そんな風に引っかかる出来事があると思う。
(ただの)が…続きを読む