何が正しくて、何が間違っているのかなんて、きっと一生誰にもわからない。選び取ったものは苦しいけれど、それ以上に愛おしい。触れれば温かい 視線だって言葉だって交し合える。苦しい中に潜む、儚くも透き通るほどに純粋な愛に心が震える。大丈夫。支えられている言葉があるから――――。
体を自由に動かせない男と、それに関わる彼女の話です。これは切ない、けど、男の気持ちがわかるので、切いい話ですね!どこかに芯が一つあれば、体が動かなくとも、心は変わらない、そんなまっすぐな愛情が見れてよかったです!次の作品に期待して星3つ送らせて頂きます。
短い中に凝縮された想いと絶望。そして、それでも生きることをやめられない人の業。この作品は、その縮図を見事に描ききっています。
降り積もる雪のように純粋で美しい物語。儚いけれど、雪のようには溶けたりしない物語。
綺麗に透き通っていて、切なくて、愛おしい。
体の自由が奪われていく病の中でも、お互いの存在と愛情を肌の触れ合いの微妙な感覚によって確かめ合う様子が感じられました。皮膚感覚的な描写がたいへんよく生かされています。肌の感触、見つめられた視線の熱さ、窓の冷気、そういった一つ一つの感覚が、読み手の皮膚にも跡をつけていくようで、だからこそ作中の2人の愛情をより深く感じることができます。繊細な、感覚を研ぎ澄ませた中に、愛の形を感じ取ることのできる作品でした。
ストレートな短編。無駄の一つもなく、二人の間の愛が綴られております。文章のすべてが美しいです。短編なのでぜひとも一読してみては?
もう冒頭から「きっとこんな結末」って予感できて、予感できても読むのを止められない悲しい話だけれど、ふたりはそれを受け入れて覚悟は定まっているからか淡々とした文章から滲み出てくるのは諦念ではない他の何か
まっすぐな恋が真っ白な雪に染まったクリスマスの中に描かれています。ありのまま…あるがままに〈好き〉を貫き貫き合える繋がりは永遠の憧れで、永遠がないからこそ憧れは生まれるのではないでしょうか。