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作者

94

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★★★ Excellent!!!

かー子の田舎は、酷い田舎らしい。
主人公の私と田舎の話をするが、彼女は実家に戻ったという話を聞いたことがない・・。


かー子は「いいね」と言います。
主人公の私宛に実家から送られたクッキーを見て。
そして、実家の話をする私を見て。

その「いいね」に込められた気持ちの切なさは、
再読したときに気がつきました。

この時のかー子にとって、ふるさとは、手を伸ばしたくても
遠くて届かない場所になって居たのでしょう。


「会いたい人に、会いに行けばいいんだよ。そこがかー子の返りたい場所になるんだよ」
という「私」の言葉は、かー子にとって、救いの言葉だったし、
背中を押してくれた言葉でもあったでしょう。

とても、やさしい物語でした。

★★★ Excellent!!!

 素直に読めば、作品内での「いいね」は、かー子の私への羨望であり、自身への寂寥。

 帰省先をもつ読者にはそれぞれ実家から離れた事情があり、私(作品内の私ではない)にもやはり理由がある。この作品でその理由を思い出させられた。だから、かー子の「いいね」が羨望でも寂寥でもない、別のものへの「いいね」に繋がった。それが何かはここには書かないけれども。

 いつもは忘れているものを思い出させてくれる「いいね」の一言。
 今日、この作品に出会って良かったと感じました。

★★★ Excellent!!!

実家に帰省するか、という世間話から始まる話です。

女性の作者さんかわかりませんが、語り口が軽妙で、リアリティに富んでます。

最後の言葉、胸に響きました。
当たり前の言葉だからこそ、口にする時にはためらい、それでも告げてしまう、そんな感情が見て取れます。

次の話にも期待して星三つ送らせて頂きます。

★★★ Excellent!!!

最近沈みがちな大学の友達、かー子。
「私」との共通項は、田舎者ということ。

実家から飛び出したかったことや
素直に帰省できなかったこと、思い出した。
最寄りの駅までフェリーで3時間かかるような
極端な田舎だから、好きだけど嫌いだった。

缶入りのクッキー、インスタントの紅茶。
小さないろいろが大学時代を思い出させて、
束の間、時間旅行に出た気分になった。
この空気、今になってみると、すごく好き。

★★★ Excellent!!!

非常に共感できる部分として、親との距離感があります。

家族というのは不思議なもので、縁もゆかりもない他人から見れば、複雑怪奇な感情を互い互いが持ち合わせていることも珍しくありません。

大切に想っているけど、嫌い。
嫌いだけど、心配。
好きだけど、あれだけは絶対に許せない――。

そんな中で、かー子の想いや親、田舎との距離感はとても共感できるものでした。

私は実家との距離が離れていないので、これを機に、また今度挨拶にいってみようと思います。

★★★ Excellent!!!

なんだかすごく沁みいりました……。
私も一人暮らししていた時こんなだったかな? と思い返せば
ホームシックだったけれど家に帰るのは距離的にしんどくて結局滅多に帰らず、なんだかんだ満喫していたのだなぁ、これが。
アイデンティティというよりコミュニティの違いかもしれませんね、凄く心が洗われました。