田舎に帰ったばかりなので、かー子に共感しました。田舎は安心しますね、会いたい人がいるわけではないのですが笑若いうちは東京楽しいですけどね時間がゆっくり流れててほっとできる作品でした
素直に読めば、作品内での「いいね」は、かー子の私への羨望であり、自身への寂寥。 帰省先をもつ読者にはそれぞれ実家から離れた事情があり、私(作品内の私ではない)にもやはり理由がある。この作品でその理由を思い出させられた。だから、かー子の「いいね」が羨望でも寂寥でもない、別のものへの「いいね」に繋がった。それが何かはここには書かないけれども。 いつもは忘れているものを思い出させてくれる「いいね」の一言。 今日、この作品に出会って良かったと感じました。
かー子、羨ましかったんだろうな。それで、寂しかったんだろうな。でもさ、お母さん、待ってたと思うよ。きっと、お父さん、応援してたと思うよ。心の中で、こっそりとね。
私も田舎出身者です。このお話に「いいね」する気持ちで、ハートの応援マークもポチッとさせていただきました。
実家に帰省するか、という世間話から始まる話です。女性の作者さんかわかりませんが、語り口が軽妙で、リアリティに富んでます。最後の言葉、胸に響きました。当たり前の言葉だからこそ、口にする時にはためらい、それでも告げてしまう、そんな感情が見て取れます。次の話にも期待して星三つ送らせて頂きます。
帰ろう、と思う理由。どんな些細なことでも、ただ1つの意味を持つことによって、何より大事なことになる。それを感じた気がします。
最近沈みがちな大学の友達、かー子。「私」との共通項は、田舎者ということ。実家から飛び出したかったことや素直に帰省できなかったこと、思い出した。最寄りの駅までフェリーで3時間かかるような極端な田舎だから、好きだけど嫌いだった。缶入りのクッキー、インスタントの紅茶。小さないろいろが大学時代を思い出させて、束の間、時間旅行に出た気分になった。この空気、今になってみると、すごく好き。
地方出身の友達もこんな気持ちでいるのかなあ、と思いながら読みました。寂しかったり、辛かったりしながらも普段は東京で頑張って、時々、帰省する。最後のシーンで主人公が言った言葉、SNSだったらめっちゃ「いいね」してると思います。(笑)
作者さんのどの作品もそうですが、丁寧な描写が短い作品に確かな輪郭と細やかさを与えています。 個人的に槇原敬之さんの『遠く遠く』を思い出しました。 誰しもの、心の原風景に触れるいい短編。そう思います。
非常に共感できる部分として、親との距離感があります。家族というのは不思議なもので、縁もゆかりもない他人から見れば、複雑怪奇な感情を互い互いが持ち合わせていることも珍しくありません。大切に想っているけど、嫌い。嫌いだけど、心配。好きだけど、あれだけは絶対に許せない――。そんな中で、かー子の想いや親、田舎との距離感はとても共感できるものでした。私は実家との距離が離れていないので、これを機に、また今度挨拶にいってみようと思います。
田舎での話ではないにもかかわらず、田舎が恋しくなります。田舎でまったり暮らしたいです
二人の仲良しの会話と日常的な光景描写なのに、なぜか懐かしくも、切ない思いに捕らわれます。描写力の確かさのおかげで、二人の女子を等身大に、そして身近な誰かとして感じられるところに、大いに感銘を受けました。
似たような境遇の人にはあるあるな話ですが、読んでいて暖かい気分になりました。憎んでも憎めない。愛せなくても愛したい。それが田舎です。
短編なんであまり多くは書けないですが、ほのぼの系の日常を切り取ったさわやかなストーリー
いいねという言葉。半分は相手を思いやる優しさ、もう半分は相手を羨ましがる憂いがあるのかなと、かー子を見ていて思いました。