田舎を思う

 素直に読めば、作品内での「いいね」は、かー子の私への羨望であり、自身への寂寥。

 帰省先をもつ読者にはそれぞれ実家から離れた事情があり、私(作品内の私ではない)にもやはり理由がある。この作品でその理由を思い出させられた。だから、かー子の「いいね」が羨望でも寂寥でもない、別のものへの「いいね」に繋がった。それが何かはここには書かないけれども。

 いつもは忘れているものを思い出させてくれる「いいね」の一言。
 今日、この作品に出会って良かったと感じました。

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